今回は、アガサ個人の体験を綴ったブログです。
5歳の娘と3歳の息子を育てる、まだまだひよっこママの私ですが、今回、娘が初めてピアノコンクールに挑戦する中で、親として感じた葛藤や気づきがたくさんありましたので記録していきます。
この記事では、「金賞を取るための方法」や「成功の秘訣」といったことをお伝えするものではありません。
むしろ、コンクールに向き合う過程での親の気持ちの揺れや迷い、子どもとの関わり方から学んだことなど、リアルな体験を中心に書いています。
同じように子どものピアノをサポートしている方、「これでいいのかな…」と悩んでいる親御さんに、少しでも共感していただけたら嬉しいです♪
この記事を書いている人

アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪
- 子どものピアノコンクールを控えている保護者の方
- 練習中につい感情的になってしまい、悩んでいる方
- 子どもと向き合う中で、親自身も成長したいと思っている方
コンクールってどんなもの?

6歳の娘が、先日あるピアノコンクールに出場しました。
全国的に有名な大規模コンクール…というわけではなく(笑)、地域で開催されている小規模なコンクールです。
それでも、娘にとっては本番の舞台に立つ大きな経験。
娘は、未就学児部門(年長さん以下)に出場しました。
この部門の参加者は20人ほどと少なめでしたが、小学1年生以上の部門になると人数もぐんと増え、娘のピアノ教室からも複数の子どもたちが参加していました。
会場は立派なホールで、ピアノはもちろんスタインウェイでした。
結果はどうだったの?
結果は…詳しい賞の名前などは伏せますが、いわゆる「入賞」レベルの評価をいただきました。
前回出場したコンクールでは、参加すれば全員もらえるような参加賞だったので、今回の結果は小さな一歩ながらも前進を感じられる嬉しい出来事でした♪
なぜ娘はコンクールに挑戦したのか

今回コンクールに出場した理由は、とてもシンプルです。それは、娘自身が「出たい!」と強く希望したからです。
前回は、ピアノの先生に勧めていただいての出場でしたが、出る前にはしっかりと「コンクールってどういうものか」を娘に説明し、本人の意志を確認しました。
その時も「出たい!」と言ってくれたので出場したのですが、今回はそれよりもさらに強い意志が感じられました。
早い段階から「今回もコンクールに出たい!」「賞が欲しい!」と、娘はやる気満々。
先生とも相談し、最終的に娘の強い気持ちを尊重して出場を決めました。
実は日ごろの娘はというと…ピアノの練習にはどちらかというと消極的で、今はピアノよりも外遊びや工作など、別の楽しみに夢中になっている年頃です。
だからこそ、夫も私も「本格的な挑戦は小学生になってからでもいいかも」と、最初は思っていました。
ですが、私たちの予想以上に、娘は“舞台で弾くこと”に強い憧れと意欲を持っていたんです。
あれこれ悩みながらも、その気持ちに心を動かされました。
親として感じた不安と覚悟

もちろん、親として心配な点もたくさんありました。
- 順位がつくことで、気持ちが傷つかないか
- 通常の教材とコンクール曲を並行して学べるのか
- 練習を本気で頑張りきれるのか
特にまだ年長という年齢を考えると、「無理をさせすぎていないか」「ピアノが嫌いになったらどうしよう」と、何度も葛藤がありました。
それでも娘の「やりたい!」という意志はぶれず、最後まで本気でした。
だからこそ私も、できる限りのサポートをしてあげたいという思いで、今年の挑戦がスタートしました。
練習スタート!壁にぶつかりながらの奮闘記

今回のコンクールでは課題曲はなく自由曲形式でした。
先生が準備してくださった楽譜をもとに、まずは譜読みからスタート。
そして、弾き込みへと進んでいくのですが……これが想像以上にきつかった!
これまで発表会や前回のコンクールなど、舞台経験はあったものの、今回の練習は断トツで一番大変でした。
譜読みから弾き込みまでの苦労話
まず、選んだ曲の難易度が明らかにこれまでより高く、譜読みの時点でかなり苦戦。
娘は普段、数回弾けば自然と覚えてしまうほど暗譜が得意なのですが、今回は譜読み段階でつまずきが多く、なかなかスムーズに進みませんでした。
ようやく譜読みが終わっても、音がなかなか繋がらず…特に今回は音域が広がっており、小さな手で弾くにはとても大変な内容。
8度のオクターブには指が届かず、7度の和音をどうにか頑張っていましたが、明らかに弾きづらそうで、気持ちが折れかけている様子も見られました。
それでも、どうしても難しい部分は先生に相談しながら、和音を少し簡単にアレンジしてもらうなど工夫を重ねて、なんとか乗り切っていきました。
練習中の親子の葛藤
日々の練習では、集中力が続かない娘にイライラしてしまうこともあり、「ちゃんと聞いて!」「また違うこと考えてるでしょ!」と注意する場面もしばしば。
それでも私はできるだけ声を荒げず、冷静に伝えることを心がけていました。(正直、抑えきれなかった時もあります;;)
ですが、コンクール曲になると気持ちに余裕が持てず、
アガサどうしてできないの?また同じところで間違えてるよ
と、負の感情ばかりが募ってしまいました。
表現や弾き方を変えて伝えてみたり、何度も練習方法を工夫してみたりしましたが、思うように伝わらず…感情的に叱ってしまうことも増えていきました。
「本番まであと少しなのに、なんでちゃんとできないの!?」
そんな風に、つい焦りや不安を娘にぶつけてしまっていたのだと思います。
私は自身がコンクールに出た経験がなく、舞台といえば年に1度の発表会だけだったので、娘が感じていた緊張やプレッシャーに対しての理解が浅かったのだと思います。
そしてこの後、ようやく私は、「娘の気持ちをもっとしっかり受け止めなければいけない」という、大事なことに気づくことになるのです。
親としての心構え〜気づきと後悔から学んだ大切なこと


コンクール本番まであと数日というタイミングで、先生からこんなメッセージが届きました。



娘さん、最近笑顔が少なくなっている気がします。今はたくさん褒めてあげてくださいね。
諦めずにここまで練習を続けてきたのは本当にすごいことですよ。
実は、コンクールの約3週間前、家族全員がコロナにかかってしまい、しばらく練習ができない期間がありました。
その間に娘のモチベーションはどんどん下がってしまっていたのです。
さらに、隔離期間が明けて「さあ練習を!」と思った矢先に、県外に住む身内の訃報が入り、慌ただしく県外へ行き来する日々が続きました。
練習が思うようにできない日々が続き、娘はかなり不安を感じていたはずです。
そんな中、親の私も多忙で心身ともに余裕がなく、身内の訃報に関わる手続きや行き来に追われ、コンクールどころではない状況でした。
先生からのメッセージを受け取り、改めて自分の行動を振り返りました。
そして『私は娘に何を望んでいるのか』と深く自問自答しました。
努力の結果として上位の賞を取ることは素晴らしいことです。
しかし、それ以上に、これまでの過程で娘の頑張りや成長をもっと認めて褒めてあげるべきだったと気づきました。
正直に言えば、私は心の奥底でこんな気持ちを抱えていました。
- 娘がコンクールでミスしたら恥ずかしい
- ピアノが上手な娘だと思われたい
もし演奏がうまくいかなければ、「きちんと練習させていない親だと思われるのでは?」という恐れ。
自分の承認欲求を満たすために、娘を利用してしまっていたのではないかという自己嫌悪。
でも、頑張っているのは何よりも娘自身。
「私は一体何をしていたんだろう」と強く自問しました。
コンクールで本当に大切にしたいこと
もう一つ、心に留めておきたいことがあります。
それは「本番ではミスがあってもいい」ということ。
私はこれまで「本番でミスはない方がいい」と考えていました。
でも振り返れば、私自身も発表会でミスをした経験がありますし、プロのピアニストもコンサートやコンクールで大小さまざまなミスをしています。
それでも立派な賞を取る人はたくさんいます。
ミス以上に大切なのは、曲を深く理解して自分なりに表現できているかどうかです。
私は、娘に完璧を求めすぎていたのです。
そこで娘にこれまで衝突してきたことを謝り、自分の思いを伝えました。
- ミスは少ない方が良いけれど、あまり気にしなくていいこと
- コンクールが終わった後に「楽しかった」と思えることを大切にしよう
- 自分の思うままに曲を自由に表現してみよう
- ここまで練習を頑張ってきたことは本当にすごいことだよ
娘はしっかり話を聞き、理解してくれました。
その後、徐々に伸び伸びと弾けるようになり、笑顔も増えて本来の明るい娘らしさが戻ってきたのです。
いよいよ本番!コンクール終了の感想


そして、いよいよ本番の日がやってきました!
極度の緊張の中、娘はなんとか無事に弾き終えました〜〜!(涙)
弾き終わってほっとしたのか、娘は笑顔で胸を張りながらステージの横へ歩いていきました。
その姿を見て、私は娘を心から誇りに思い、胸がいっぱいになりました。
ミスはあったけれど、それはもうどっちでもいい!たくさんの人の前で、最後まで弾ききったことが何より素晴らしい。
小さな赤ちゃんだった娘が、こんなにも逞しく成長したんだな…と感動して、とにかく褒めまくりました(笑)
家で弾いていた時のようにはやっぱり弾けなくて当然です。
緊張しているので演奏に精一杯で、「ここは気をつけて」と最終確認したことも頭から飛んでしまいます(笑)
私が娘の立場でも、きっと緊張していつも通りには弾けないと思います。
どんなにミスしても、結果がどうでも、ここまで乗り越えてきた過程を絶対に忘れてはいけません。
先に書いた反省や気づきがあったからこそ、こうした感情を持てたのだと思います。
振り返れば、親子で泣きながら練習したこともあったし、喧嘩して収拾つかず夫が間に入ってくれたこともあったなぁ(笑)
このコンクールを通して、娘も私も大きく成長できたと心から感じています。
結果発表は翌日だったので、コンクール終了後すぐに車で帰りました。(コロナ対策で他の出場者の演奏は聴けず、そのまま即帰宅でした)
その帰りの車の中で娘が驚くべきことを言いました。



緊張したけど、コンクール楽しかった♪また来年も出たい!
まだ結果もわからないのに、また挑戦したいと思えるのは、娘が『やり切った!』と感じている証拠です。
そして何より、『楽しかった』という言葉を聞けて、私は本当に嬉しくて安心しました。
そもそも、ピアノは楽しく弾いてほしいとずっと願っていました。
でも、コンクールの練習期間中は、その思いさえも忘れてしまうほど、どす黒い感情に押しつぶされそうになっていたのですが…(苦笑)
ールの練習期間で忘れてしまうほど、どす黒い感情に苛まれていたわけですが・・・(苦笑)
最後に伝えたいこと(まとめ)


今回のコンクール曲の譜読みから本番終了まで、本当にさまざまなことがありました。
これまで参加してきた発表会やコンクールの中で、一番大変だった分、とても多くの学びがありました。
コンクールで実際に弾くのは親ではなく子ども自身です。
だからこそ、子どもの力を信じて、親も頑張りすぎず肩の力を抜いて見守ることが大切だと強く感じました。
どうしても親は、自分のことのように必死になり、周りが見えなくなってしまいがちです。
私自身、まさにそうでした。
でも忘れてはいけないのは、「弾くのは子ども」であって「親ではない」ということ。
賞を取ることに躍起になって子どもの本来の力を引き出せなければ、意味がありません。
子どもが思うままに曲を表現できるよう、その気持ちを大事にしてあげてください。
親御さんもリラックスして、サポートしてあげるのが一番です!
同じように悩むたくさんの親御さんに、私の体験とこの思いが届けば嬉しいです♪
なお、他にもお子様のピアノコンクールに関する記事をいくつか書いています。よかったらそちらも参考にしてみてくださいね。




最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!











