【大人の趣味ピアノ】昨今のストリートピアノ論争について思うこと

街角や駅前など、気軽に誰でも弾けるストリートピアノが全国に増えてきました。

でも、便利さの裏にはいくつかの悩みや問題も隠れているのをご存知でしょうか?

特に最近話題になるのが、YouTube撮影のために長時間ピアノを独占したり、マナーが守られず周囲に迷惑をかけてしまうケースです。

「公共のピアノで自由に楽しむ」って、一見シンプルで素敵なコンセプト。

でも、それがうまく回らなくなってしまうと、せっかくのストリートピアノの良さも台無しになってしまいますよね。

今回はそんなストリートピアノ論争について、自分なりの考えをシェアしつつ、みんなが気持ちよく使える未来をちょっとだけ描いてみたいと思います。

この記事を書いている人

アガサ
このブログの運営者及び管理人


3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪

この記事はこんな方にオススメ!
  • ストリートピアノに興味があるけど、まだ弾いたことがない大人のピアノ愛好者
  • ストリートピアノの魅力や社会的な課題について知りたい方
  • 大人の趣味ピアノとして、新しい演奏の場を探している方
目次

ストリートピアノの魅力

ストリートピアノの最大の魅力は、なんといっても街に音楽があふれ、日常生活に彩りを添えてくれることです。

普段は忙しくて音楽を聴く余裕がない人も、ふと立ち止まってピアノの音色に耳を傾けることで、ちょっとした癒しや楽しさを感じられますよね。

また、ストリートピアノは音楽の敷居をぐっと下げてくれます。

専門的なコンサートホールじゃなくても、誰でも気軽に演奏したり聴いたりできる場所があることは、音楽をもっと身近に感じるきっかけになります。

演奏者にとっては練習や発表の場としても使え、大人の趣味ピアノとして新しい可能性を広げているのも素敵なポイント!

このように、ストリートピアノはただの楽器以上の役割を果たしていて、街のコミュニティを音楽でつなぐ架け橋となっていると言えます。

ストリートピアノの問題点

ストリートピアノの魅力が多い一方で、やはり問題点もあります。

特に最近よく話題になるのが、YouTubeなどの撮影目的での長時間使用やマナー違反の問題

せっかくみんなが気軽に楽しめる場所なのに、撮影のために何時間も独占してしまうと、他の人が弾きたい時に弾けなかったり、周りの住民や通行人に迷惑がかかってしまいますよね。

マナーを守らずに場所を占有することは、せっかくのストリートピアノの良さを台無しにしてしまう残念な行為です。

また、少し前にはとあるフードコートに設置されていたストリートピアノも話題になっていました。

夫(ピアノ未経験)

演奏に対する苦情や運営側の対応が原因で撤去されて、SNS上で大きな議論を呼んだニュースだね。

アガサ

そうそう。Xで話題になっていて色々な賛否が飛び交ってたよね。

運営者がXで「練習は家でしてください」「つっかえずに弾けるようになってから来てください」といった投稿を行ったことで、「ストリートピアノは誰でも自由に弾けるものではないのか」といった批判が殺到してしまいました。

また、演奏者のピアノを「苦音」と表現したことも、炎上の一因となりました;;

この一件については、運営者さんにも事情があったのだろうと感じています。

たとえば、これはあくまで想像に過ぎませんが、「同じフレーズを延々と繰り返す」「あきらかに練習目的で長時間使用する」など、披露というより“練習の場”として使われているケースが続いたのかもしれません。

そうした状況に対して注意をした結果、利用者とトラブルになってしまった……というような経緯があった可能性も考えられますよね。

ただ、発信の仕方にはもう少し配慮があってもよかったのでは…という思いも拭えません;;

一方で、SNS上で過度に非難されたり、人格まで攻撃されるような事態になってしまったのは、少し悲しいことでした。

こういった問題が起きていることで、残念ながら全国各地のストリートピアノが撤去されることも多くなってきました。

ストリートピアノのこれから

ストリートピアノの未来は、まだまだ可能性に満ちています。

街角で誰でも自由に音楽を楽しめる場所として、もっと広がっていってほしいと思います。

そのためには、運営側のルール作りや利用者のマナー向上が不可欠です。

例えば、利用時間の制限や事前予約制の導入、音量の調整など、トラブルを未然に防ぐ工夫が求められます。

上述したフードコートのピアノに関しても、感情的な応酬ではなく、利用する側と運営側の双方が気持ちよく関われるように、ルールやマナーのラインをもう少し明確にしていくことが、これからのストリートピアノのあり方に必要なのかもしれません。

また、地域のコミュニティと連携しながら、ストリートピアノを街づくりの一環として取り入れる動きも増えています。

音楽を通じて人と人が繋がる場所になれば、単なる楽器以上の価値が生まれそうです。

大人の趣味としてピアノを楽しみたい人にとっても、ストリートピアノは気軽に腕試しできる貴重な場所。

今後はもっと多様な世代が共に楽しめる文化として定着していくことを願っています。

実は私はまだ弾いたことがありません!

ストリートピアノ、実は私も一度も弾いたことがありません!(笑)

興味はあるし、「楽しそうだな」「弾いてみたいな」と思う気持ちはあるのですが、いざ実物を目の前にすると、なんだかドキドキして近づけないんです・・・。

人目が気になる、というのもありますし、「ちゃんと弾けるところを見せなきゃいけないのでは?」という妙なプレッシャーを勝手に感じてしまって。

完全に自意識過剰なのはわかっているんですけどね!(笑)

それでも、誰かが気軽にピアノを弾いている様子を見ると、こちらまで嬉しくなります。

音楽が日常の中に自然に溶け込んでいる光景は、やっぱり素敵だなと思うのです♪

子供さんの可愛らしい音色、初心者さんと思われる方が一生懸命惹かれているまっすぐな音色、プロの方が惹かれている美しい音色。

どれも唯一無二で、素敵な音色です。

だからこそ、上手い下手に関係なく、誰もがのびのびと演奏できる空気がもっと広がっていくといいなと、弾かない側の立場からも感じています^^

まとめ

ストリートピアノには、街角にふと音楽が生まれるような、あたたかさと偶然の魅力があります。

もちろん、課題やマナーの問題があるのも事実。

でもそれは、「公共の場で楽器を弾く」という特別な体験を、どうすればみんなが気持ちよく楽しめるか、という前向きな課題だと思っています。

弾く人、聴く人、設置する人。

それぞれの立場が少しずつ歩み寄れたら、もっと素敵な文化になるはず♪

私はまだ弾いたことがないけれど、これからもストリートピアノをそっと応援していきたいなと思っています^^

最後までご覧いただきありがとうございました!

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