今回は、ピアノ経験者なら一度は通る「ツェルニー」の練習曲についてのお話です。
「趣味で弾いてるだけだからツェルニーは必要ないかも…」と思っている方もいるかもしれませんが、実はツェルニーには、ピアノ演奏に欠かせない基礎的な技術がギュッと詰まっているんです!
私自身、子どもの頃はツェルニーが大の苦手で、練習もサボりがちでした(笑)。でも大人になって再びピアノを始めてみると、その大切さを改めて実感しました。
昔ツェルニーを弾いていたけれど今は遠ざかっている…という方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。
今回は、私アガサの実体験を交えながら「趣味ピアノにツェルニーは必要か?」について考えていきます!
この記事を書いている人

アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪
- ピアノ再開組でツェルニーを取り入れるか迷っている方
- ピアノ初心者で基礎練習の方向性を知りたい方
- ツェルニーの練習曲に苦手意識がある方
そもそもツェルニーって?

Carl Czerny(カール・ツェルニー)は、1791年にオーストリア・ウィーンで生まれた作曲家・ピアニスト・教育者です。
わずか9歳から12歳まで、あの大作曲家ベートーヴェンに直接学んでいたという、驚くべき経歴の持ち主です。
その後は演奏家としても活動しましたが、特にピアノ教師としての功績が大きく、あの「ラ・カンパネラ」や「愛の夢」で知られるフランツ・リストの師匠でもあります。
リストの超絶技巧を育て上げた存在といえば、その指導力の高さがうかがえますよね。

ツェルニーは、非常に穏やかで温厚な人物だったと伝えられています。
そんな彼が残した作品は、なんと1000曲以上!
交響曲や協奏曲、室内楽など幅広いジャンルの作品がありますが、やはり最も知られているのはピアノ練習曲の数々です。
ツェルニー練習曲の種類と難易度

ツェルニーの練習曲にはさまざまな種類がありますが、特に多くのピアノ学習者に使われている定番の練習曲は次の3つです。
目安として、難易度を★の数で示しています(★が多いほど難しい)
- 100番練習曲(★★)
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初心者向けの基礎練習。音の跳躍や指の動きを身につけるためのやさしい練習曲が中心です。
リンク - 30番練習曲(★★★)
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初級〜中級の橋渡しとなる内容。よりスムーズな指の独立や表現力が求められます。
リンク - 40番練習曲(★★★★)
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中級者向け。音階やアルペジオ、重音なども出てきて、より実践的な演奏力を養う教材です。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%BC-40%E7%95%AA%E7%B7%B4%E7%BF%92%E6%9B%B2-Op-299-%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E4%BB%98-%E5%87%BA%E7%89%88%E9%83%A8/dp/411103070X/ref=sr_1_1?crid=3LOHFZUKYWVMX&dib=eyJ2IjoiMSJ9.c8r44TC9hZBBV8Zg7Mg1Wx5W-CGBG8NJqX-F4D4XsEuuKYzuTPoRqSF0G9Xxk6vzy7yzd2KL3GjeGRfM_IXjm3nLkNjg0Dvgn4HOHTm7qaVpYaPLOG8D5OyqcCWOERv-H4O0aOlQQAYTCnEShhoFYBu6_8xAGldTrNESCbGG9WaZm_cZgOAx107ikTc9HbuXoHG7cn2QSuY9mWdgbMK4iUS9TJP1xtiXF095fDTAozcx6wWvsYtHCRScdCXVhAi1Fyd4j1ksp4UcvOMPAZVB8yuxyU_OivZpGWx5DmeHG6U.g89BNVcAz2z1vKGjN8_sgnoJvY69FrWSuLNcrtGoZH8&dib_tag=se&keywords=%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%BC+40%E7%95%AA&qid=1750375242&sprefix=%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%80%8040%2Caps%2C215&sr=8-1
このほかにも「50番」「60番」など、番号が上がるにつれて内容はさらに高度になっていきます。
ただし、「50番」「60番」は、音大受験やプロを目指す方向けの内容であり、趣味としてピアノを楽しむ方には、正直そこまでの練習は必要ないケースがほとんどです。
アガサちなみに私は40番練習曲の後半まで当時取り組んでいました。ピアノを再開した今も、できるだけ毎日弾くようにしています!
ツェルニー練習曲の目的


ツェルニーの練習曲は、単なる技術練習だけでなく、音楽的に美しく演奏できる力を養うことも重要な目的です。
まだ私自身は十分に音楽的に弾けているとは言えませんが、上手な方やプロの演奏を聴くと、ツェルニーの練習曲がまるで立派な音楽作品のように響くのが驚きです。
本来は、ただ弾けるだけでなく「どうすればより美しく、芸術的に聴かせられるか」まで追求するのが理想とされています。
とはいえ、趣味でピアノを楽しむ方は、まずは基礎練習としてツェルニーを活用するのが一番の使い方です!
音楽的な表現を深めたい場合は、基礎が身についてから挑戦してみると良いでしょう♪
それぞれのペースで楽しみながら取り組むのが大切です。
ツェルニー練習曲の使い方


それでは、実際にツェルニー練習曲をどう活用するか、ピアノ再開組と初心者に分けてご紹介します。
ピアノ再開組の使い方
- 1番から順番に弾く必要はなし!
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最初から順番に弾くと飽きてしまいやすく、挫折することもあるのでおすすめしません。
- 自分の苦手な部分を重点的に練習
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苦手な曲や弾きたいクラシック曲に近い練習曲を選びピックアップして練習する方法が効果的です。
- 主に使う曲集
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ツェルニー練習曲を活用する際は、まず40番練習曲の中から自分に合った曲を選ぶことが多いです。
また、目的やレベルに応じて30番や100番の練習曲も取り入れて練習する場合があります。
無理に順番通りに弾く必要はなく、自分の課題や好みに合わせて曲をピックアップして練習すると効果的です。 - 好きな曲をゆっくり練習しよう
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順番に弾く必要はないので、気に入った曲や弾いてみたい曲を選んで無理なく進めてください^^
ピアノ初心者の使い方
- 基本的にツェルニーは必要ありません
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初心者が膨大な単調な練習曲を音楽的に弾く必要はなく、楽しく好きな曲を弾くことを優先しましょう。
- 音階練習ならハノンもオススメ
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ハノンなどで指の基礎を作るほうが、初心者さんには手軽で続けやすいのでおすすめです!
- ツェルニーを使いたい場合
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勢いで買ってしまった方は、ぜひゆっくり譜読みをして弾いてみてください^^
挫折してしまったら、また別の曲に取り組んでもOK!
まとめ


趣味でピアノを楽しむ上でも、基礎力の維持はとても大切です。
どんなに素敵な曲を弾きたいと思っても、指が動かなければ演奏の楽しさは半減してしまいます。
地道な練習を積み重ねてこそ、理想の音が出せるようになるのです。
結論としては、
- ピアノ再開組は、自分に必要な曲をピックアップして練習するのが効果的。
- ピアノ初心者は、ツェルニーは必須ではありませんが、挑戦したい方は100番練習曲から始めてみるのも良いでしょう。
ツェルニー練習曲はピアノ教室では必ず通る道ですが、趣味で楽しむ方も無理のない範囲で取り入れることで技術力アップが期待できます。
大切なのは、自分に合った方法で楽しみながら続けること。
私もまだ練習中なので、みなさんと一緒に頑張っていきたいと思います!
最後までご覧いただき、ありがとうございました^^











