今回は、ピアニスト反田恭平さんの自伝『終止符のない人生』を読んだ感想です!
反田さんといえば、2021年のショパン国際ピアノコンクールで日本人最高位となる第2位を受賞し、一躍注目を集めましたよね。
実は私も、あのコンクールを夜中にライブ配信で観ていました。
早朝から仕事があっても寝不足覚悟で応援するほど!
ファイナルでの協奏曲第1番には本当に感動して、画面越しに拍手してしまったのを覚えています。
演奏のすごさももちろんですが、何より伝わってくる「音楽にかける思い」に胸を打たれました。
この本では、そんな反田さんの音楽人生と人柄がじっくり語られていて、ピアノ経験者はもちろん、クラシック初心者でも楽しめる内容になっています。
書名:終止符のない人生
著者:反田恭平
出版社:幻冬舎
出版年:2022年
以前はハードカバーの本だけでしたが、以下のお安い文庫版が現在発売されています♪
内容はハードカバーも文庫版も同じです^^
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アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪
- 反田恭平さんのファンで、彼の人柄や音楽人生をより深く知りたい方
- 自伝や人物ドキュメンタリーが好きで、感動や勇気を得たい方
- ピアニストや音楽家の努力や葛藤、成長の過程に興味がある方
自由奔放な天才

まず、ピアノコンクールで上位に入賞する人や有名なピアニストを思い浮かべると、3歳や4歳からピアノを始め、英才教育を受けて育った方や、音楽一家に生まれ親からの指導も手厚かった…そんなイメージを持つ方も多いかと思います。
実際にそういった方々が多いのも事実ですが、反田さんは音楽とは無縁の家庭に生まれ、「本業はサッカー」「ピアノは趣味」というサッカーに夢中な少年でした。
とはいえ、3歳で音楽教室に通っていた頃には、音当てクイズで次々と正解を出すという、まさに天才的な才能を発揮していたそうです。
結果的にサッカーは怪我で断念し、ピアノの道に進むことになったとのことですが、それもまた“進むべくして進んだ道”としか思えません。
非常に個性的なファッションで音楽学校に通っていた時期もあったそうです。(笑)
“楽しみを他にも持つ”“自由に我が道を進む”という彼の姿勢は、音楽家にとって大切な要素ではないかと感じます。
ちなみに、反田さんが第2位を受賞したショパン国際ピアノコンクールで優勝したブルース・リウさんも、多趣味で多彩な方として知られています。
人生における様々な経験は、必ず音楽にも影響を与える——その考えに強く共感できる内容でした。
反田さんは「人間的に大きくなる必要がある」と感じ、人からの制約があっても音楽を学ぶべきだと決意し、本格的に音楽の道を進むことになります。
コンクールでも着実に結果を残し、実力を伸ばしながら知名度も高まっていきました。
私自身も、メディアで拝見したことがあり、以前から存在を知っていました。
もし私が反田さんであれば、おそらくこの時点で名声も手にしたしコンサートやリサイタルに回ってピアニスト人生謳歌しよう!と考えてしまいそうなのですが。
あの有名な「ショパン国際ピアノコンクール」に、反田さんは果敢にも挑戦したのです!
ショパンコンクールに真摯に向き合った天才

ロシアに留学された後にポーランドへ移り、本格的にショパン国際ピアノコンクールへ向けて動き出します。
すでに日本では知名度もあり、はっきり言えば「ショパンコンクールに出なくてもCDも売れるしリサイタルのチケットも売れる」のにあえて挑戦した彼の決断力にはまさに驚かされました。
もし入賞できずに帰国、ということになれば日本のファンは失望するかもしれません。
敢えて危険な道を果敢にも進んでいったのは反田さんの「音楽家の信念」が素晴らしく強固なものであったからでしょう。
熱心にショパンを研究し数年前から対策を練り、プログラムの構成も考える。
ショパンを尊敬し、ショパンの祖国ポーランドを想い、そしてピアノを愛し、輝かしいテクニックと色彩豊かな音色で審査員と観客全てを魅了してくれました。
同コンクールでの詳しい反田さんの様子や当時の思い、選曲理由など全て細かく記載されているのでリアルタイムで視聴していた私は「あの時こういう気持ちで弾いていたの!?」と意外な気持ちにもなりながら、夢中で読みました。
恩師との感動的なやりとりも、涙なしでは見られませんでした。
反田さんは、周囲の温かい支えがあってこそ今の姿があると強く感じます。
YouTubeの公式演奏動画もあるので、ぜひ一緒にご覧ください♪
天才であり続けるには・・・

どんな時でも彼は、真摯に演奏を聴いている観客に向けて演奏をしてくれているんだということを強く感じる部分があり、印象的でした。
会場が大きかろうが小さかろうが、聴衆が2000人だろうがたった一人だろうが、コンサートは差別しない。絶対に手抜きをしない。全てのステージで、毎回全身全霊でピアノを弾き切る。
「終止符のない人生」著者:反田恭平(幻冬舎)
この思いは、非常に反田さんの人柄を表しています。
有名になるほど、この思いを持ち続けるのは難しいこともあるのかなと私は思っていました。
地位や知名度が上がると、満足してしまい、その影響が演奏に表れてしまうピアニストも少なからず見てきました。
なので、反田さんのこの考え方には非常に胸を打たれたのです。
ショパン国際ピアノコンクールで2位を受賞してもなおこの言葉を紡ぐことができるのは、彼が日頃から観客のことを大切にしてくれていて、音楽の本質に常に向き合っているから。
そして音楽の未来をしっかり見据えて、常に前進しているピアニストだからだと思います。
というのも反田さんは、ピアニストという肩書きだけではなく、楽団を創設し指揮者も務め上げる経営者でもあります。
彼の柔軟な思考力や自由な発想、人に対しての暖かい人柄全てがこれからのピアノ業界を明るく照らしてくれることは間違いないでしょう。
まとめ

今回は反田恭平さんの著書『終止符のない人生』をご紹介しました。
この一冊を通じて、音楽やピアノの魅力だけでなく、反田さんの人柄や人間性にも深く触れることができました。
何度も「天才」と表現しましたが、その言葉の意味を改めて考えさせられる内容でもありました。
アインシュタインの「天才とは努力する凡才である」という言葉が示すように、才能だけでなく、努力と真摯な向き合い方があってこそ輝けるのだと実感します。
反田さんの活躍は決して偶然ではなく、日々の努力と音楽への真剣な姿勢があってのものです。
私自身も困難に直面した時、この本を手に取り、改めて励まされると思います。
ぜひ皆さんも読んで、反田さんの音楽の魅力に触れてみてください(^^)
きっとその魅力に引き込まれることでしょう♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事で反田さんの音楽や人柄に触れ、ますます彼の生の演奏を聴きたくなった方も多いはず!
この記事を執筆したあと、反田さんのリサイタルに足を運び、その圧倒的な演奏に感動しました。
演奏プログラム、印象に残ったことなどを詳しく書いていますので、興味があればぜひ以下の記事もご覧ください♪


