ピアノを始めてみたいけど、独学でやるか教室に通うか迷っていませんか?
大人になってからのピアノは、時間やお金の都合、モチベーションなど、子どもの頃とは違った悩みがありますよね。
私自身、約10年ぶりにピアノを再開したとき、独学でいくか教室に通うか本当に悩みました。
この記事では、私の経験も交えつつ「独学」と「音楽教室」のメリット・デメリットを紹介し、それぞれに向いている人のタイプもまとめました!
ぜひ、今後の参考にしてみてください♪
この記事を書いている人

アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪
- 大人になってからピアノを始めてみたい方
- ピアノを独学で学ぶか、教室に通うか迷っている方
- 自分に合ったピアノの学び方を見つけたい方
独学のメリット

まずは独学のメリットについてです。
主なメリットとして、以下のものがあげられます。
- お金がかからない
- 好きな時間に練習できる
- やり切る達成感がある
お金がかからない
音楽教室に通うと必ずレッスン代がかかりますが、独学の場合はレッスン代が不要です。
今の時代はYouTubeなどの動画サイトやSNSで、無料でノウハウを公開しているものも多いですよね。
また、初心者向けの本もたくさん出版されています。
こういったものを上手に活用すれば、ほとんどお金をかけずにピアノを学ぶことができます!
好きな時間に練習できる
大人の趣味としてピアノを始めようと思っている方の多くは、お仕事をされている方ではないでしょうか。
専業主婦(夫)の方ももちろんいらっしゃると思いますが、どちらにしても「毎日忙しい!」のが共通点ですよね。(皆さん、本当にお疲れ様です!)
そんな中で、レッスンに決まった時間・曜日に毎週通うのはストレスになることもあります。
独学ならその心配がなく、自分の好きな時間に好きなだけ練習できるのが最大の強みです。
やり切る達成感がある
教室に通うと、先生から指導を受けて課題が出され、それを家で練習するという繰り返しになります。
一方、独学の場合は自分で練習のルーティーンを作り、それをこなしていく必要がありますので、やり抜く力が自然と身についていきます。
大変なこともありますが、そのぶん自分で考え、自分で学ぶ楽しさがありますし、何より曲が弾けるようになった時の達成感は素晴らしいものです。
独学のデメリット

次に独学のデメリットを見ていきましょう!
教室に行かず独学でピアノを始めたり、再開するとどうなるでしょうか。
- 上達に時間がかかる
- 変な癖がつく可能性がある
- メンタルケアが難しい
独学の場合、指導者がいない分自由度が高いメリットがありましたが、デメリットとしてはその逆で指導者がいないことで起こり得る事柄なのです。
上達に時間がかかる
これは初心者の方も、ピアノを再開した方も共通して言えることですが、どちらにしても上達には時間がかかります。
教室に通っていると、先生が自分の演奏の良いところや直すべきところを客観的に見て指導してくれます。
しかし独学の場合、自分の演奏を客観的に見るのは難しいため、どうしても上達が遅くなりがちです。
「できるだけ早くピアノを弾けるようになりたい!」という方にとっては、大きなデメリットになるかもしれません。
変な癖がつく可能性がある
独学最大の落とし穴は「誰にもチェックしてもらえない」こと。
知らず知らずのうちに変なクセがつくリスクがあるんです。
実際に私も、再開した当初、弾き方を忘れていて手首を無意識に持ち上げたまま弾くクセがついていました。
↓こんな感じの違いです。

手のフォームが悪いと、弾きにくいだけでなく、音もガタつくんです。
アガサ実は、動画を撮って自分で見て初めて気づいたんです!
まるでゾンビみたいな手首で、自分で笑いましたね(笑)
メンタルケアが難しい
端的に言うと、「挫折したときに励ましてくれたり、アドバイスをしてくれる先生がいないと、続けるのが難しい」ということです。
上手く弾けなかったり、どう練習すれば良いか分からず自己嫌悪に陥ったりして、ピアノをやめてしまう方はよくいます。
そういったときに、技術面だけでなく精神面でも支えてくれる先生がいるのは大きな心強さになります。
独学だと挫折を経験しやすいため、強い覚悟がないと続けるのが難しいかもしれません。


教室に通うメリット


では次は音楽教室・ピアノ教室に通うメリットについてみていきましょう!
独学のデメリットを補えるメリットがありますね。
- 上達のスピードが速い
- 基礎からしっかり教えてくれる
- 質問ができる
上達のスピードが速い
先生はピアノのプロフェッショナルです!
効率的に練習して確実に上達するためのポイントをよく理解しています♪
独学の場合は自分で試行錯誤しながら進めるため、どう練習すればよいか迷ったり遠回りすることも多いです。
しかし、先生から的確な指導を受け、適切な練習メニューをこなすことで、無駄なく上達を早めることができます!
そのため、独学と比べると上達のスピードには大きな差が生まれやすいです。
基礎からしっかり教えてくれる
教室では指の動かし方や指番号など、基礎からしっかり学べます。
子どもがピアノを習うときも「導入期は非常に大切」と言われていますが、それは基礎を身につけることが将来の技術習得や演奏に大きく影響するためです。
「今後も長く続けたい!」と思っている方にとって、基礎をしっかり学び土台を作ることはとても重要です。
質問ができる
初心者でも経験者でも、ピアノの練習を続けていると必ず壁にぶつかる瞬間があります。
例えば、うまく弾けない箇所があったり、リズムが複雑でつまずいたり、曲の表現方法に迷うことも多いです。
独学の場合は、こうした問題を自分で解決しなければならず、どうしても悩んだり行き詰まったりしてしまうことが少なくありません。
一方で、教室に通っていれば、その場で先生に疑問点を質問したり、表現の仕方や練習方法について相談したりすることができます。
先生からのアドバイスや指導を直接受けられるのは、独学では得られない大きなメリットと言えます。
教室に通うデメリット


では続いて、教室のデメリットも見ていきましょう!
- お金がかかる
- 時間が制限される
- 合う先生を見つける必要がある
お金がかかる
教室に通うと、まず必ずかかってくるのが月々のレッスン料です。
教室によっては、年に一度の発表会が開催されるところもありますが、参加する場合は衣装代や交通費などの費用もかかります。
レッスン料は教室によってさまざまですが、だいたい月5,000円からが一般的です。
例えば、大手音楽教室の例を見てみると、
大人の初心者の場合、月3回・1回30分の個人レッスンで11,000円〜
となっています。
これを年間で考えると、ピアノレッスン代だけで約132,000円かかる計算になります。
趣味のピアノとしては決して安くはない金額ですよね。
時間が制限される
教室に通うには、レッスン時間だけでなく、教室までの行き帰りの時間も必要になります。
時間に余裕がある方なら問題ありませんが、仕事や家庭の用事で忙しい方にとっては負担になることもあります。
さらに毎週決まった日時に通う必要があるため、急な家族の予定や仕事の都合でレッスンに行けなくなることもあるでしょう。
そうなると、振替レッスンが可能かどうかも教室によって異なるため、時間の融通が効かないと感じる場合もあります。
合う先生を見つける必要がある
音楽教室には、大手の教室から小規模な個人教室までさまざまな種類があります。
家から近いという理由だけで選んで通い始めても、先生との相性が合わない場合もあります。
例えば、先生との考え方や教え方が合わなかったり、性格的に気が合わなかったりすると、毎週のレッスンが苦痛に感じられることもあります。
ピアノ自体が好きでも、レッスンがつらいと続けるのが難しくなってしまいますよね。
そういった場合には、別の先生を探し直す必要が出てきます。
自分に合った先生に出会うまでには時間や労力がかかることもあるので、これも教室に通ううえでのデメリットと言えます。
独学でコツコツ・・・が向いている人


ここまでご紹介した独学のメリット・デメリットを踏まえたうえで、ズバリどんな人が独学に向いているのでしょうか?
結論から言うと、「過去にピアノを習ったことがあり、楽譜を最低限読める人」 に向いています。
ピアノはまず楽譜を見て演奏することが基本です。
すでにある程度の基礎が身についていて、練習の目標やルーティーンを自分でしっかり作れる方なら、まずは独学で始めてみるのがおすすめです。
たとえば、こんなタイプの方に独学はぴったりです。
- お金をあまり掛けたくない
- 自分の好きな時に、好きなだけ練習したい
- 人前で弾くのが苦手
- 時間の都合で毎日練習時間を確保しにくい
- 練習の改善点や目標を自分で決められる
ただし、独学で始めてみて「自分には難しいかもしれない」と感じたら、無理をせず教室に通うことも検討してみてくださいね。
独学も教室通いも、それぞれの良さがありますので、自分に合ったスタイルを見つけることが大切です!
教室でレッスン!が向いている人


楽譜の読み方を忘れてしまったブランクのある方や、今弾いている曲をもっと美しく表現したい、技術をさらに向上させたいと考えている方には、教室でのしっかりとしたレッスンがおすすめです。
また、初心者の方で基礎からきちんと学びたい場合も、教室での指導が安心です。
教室によって練習方法や宿題の有無など細かな違いはありますが、毎回決まった時間に通い、しっかり練習時間を確保できるなら、より効果的に上達できます。
もちろん、自分の演奏が格段に上手くなることも十分に期待できますよ!
具体的には、こんなタイプの方に教室通いは向いています。
- 指使いや楽譜の読み方から丁寧に教えてほしい
- 音楽仲間と直接つながりたい
- 発表会に出て人前で弾く経験を積みたい
- 今よりレベルの高い曲に挑戦したい
- 演奏の表現力をもっと豊かにしたい
こうした方は、まず体験レッスンに参加してみるのがおすすめです♪
大手の音楽教室に通うか、個人の先生に習うかは、料金や通いやすさ、発表会の有無なども合わせて確認しましょう。
最近ではグループレッスンを取り入れている教室もあり、趣味の仲間づくりをしたい方には絶好のチャンスです。
ただし、人前で弾くのが苦手な経験者の方は、一度独学で始めてみるほうが気楽かもしれません。
まとめ


独学にも教室にも、それぞれにメリット・デメリットがあります。
そして、どちらが「正解」かは、人によって異なります。
一番大切なのは、自分に合ったスタイルで無理なく続けることです♪
「まずは独学から始めてみたい」という方も、「体験レッスンで教室の雰囲気を知ってから決めたい」という方も、自分のペースで進めていけば大丈夫!
ピアノは楽しんでこそ続けられるもの。
自分らしいピアノライフを、ぜひのびのびと楽しんでくださいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^










