【リストの著書】フレデリック・ショパン〜その情熱と悲哀〜【感想】

アガサ
アガサ

モインモイン!皆さん、こんにちは♪

ピアノ大好き主婦、管理人のアガサです!

今回はピアノの詩人と言われ今でも愛され続けている偉大な作曲家フレデリック・ショパンについての本を読んでの感想です。

本書はショパンの友人であったピアニストで作曲家のフランツ・リストが、ショパンの死後に執筆した本です。

音楽家が執筆した音楽家の本という事で非常に興味深く、大好きなショパンの本だったので読んでみました♪

早速、感想にいきますよ〜!

目次

リストからショパンへの熱烈ラブレター

まずこの本を、ショパンの伝記だと思い込んで読んでいた私は度肝を抜かれました。

もちろんショパンの生い立ちから生涯を終えるその時まで詳細に記されていますが、本書の魅力はそれだけではありません。

ズバリ・・・この本はショパンの伝記でもあり、リストからショパンへ宛てた最大級のラブレター本です!

というのも本書では、リストのショパンへの愛に溢れた熱烈な賞賛の言葉が、最初から最後まで余す事なく綴られています。(笑)

読んでいて、リストはとてもロマンチストで詩的な文を書く人なんだな・・・と何度も思ったほど、一つ一つの文字からショパンへの敬愛の念と追悼の思いが見て取れます。

ショパンと著書のリストは互いの才能を認め合った良きライバルであり、良き友人でした。

そんなリストがショパンが亡くなった後、喪失感に駆られながら必死にショパンの友人や関係者の見解も取り入れながら執筆したのです。

アガサ
アガサ

それだけでも計り知れないほどのショパンへの愛を感じます(泣)

ショパンが愛した芸術

本書の序盤では、ショパンの生まれたポーランドについて非常に詳しく語ってくれています。

ポーランドの歴史から始まり貴族文化や、ショパンのポロネーズやマズルカがどのようにして生み出されていったかということも書かれていて非常に興味深い内容です。

時系列でショパンのことをただ語るだけではなく、生活模様なども詳しく記述されているので、想像力を働かせながら読むと面白かったです。

ショパンが生きた時代を想像しながら読んでいると、今の現代ではなかなか想像しづらいようなこともありますが、音楽や芸術の歴史を深く感じる事ができました。

著者のリストの芸術論も記されており、現代にも通じていくところがあります。

ショパンと共に時代を生きたベルリオーズやドラクロワなどなど・・・有名な芸術家達が月がら次へと出てくるのも見所でした♪

現代に繋がるショパン愛

本書の第1章で、リストは

リストさん
リストさん

ショパンの作品が今の時代で大きな名声を得ていても、後世の人達はそれよりも重大な地位を彼に与えるはずである!

というようなことを綴っていました。

リストさん!その通りです!!!と思わず叫びたくなりました(笑)

リストは、私たちが今ショパンを愛し彼の作品を今まさに弾き継いでいるこの現代を、当時から予見していたんですね。

現代でもショパンは世界中で愛され続けています!

なぜ当時からここまでショパンが愛されているのか、なぜここまで人々を魅了するのか?

その理由が、本書に余す事なく書かれています。

ショパンの、繊細ながらも芸術をこよなく愛していた心の様子や葛藤、サンド夫人との関係、祖国ポーランドへの熱い気持ち、これらがリストの詩的な言葉で深く語られているのです。

ショパンを取り巻く人間関係や友人、家族の話もたくさん出てきますので伝記としても満足できる内容でした。

アガサ
アガサ

ショパンの最期の様子は、正直涙なしでは見られませんでした。

まとめ

本書は、ショパンの友人であるリストが執筆した非常に面白い1冊でした。

詩的で独特な言い回しが多いので現代の私たちが読むと少し難しく感じる部分もありましたが、ショパンの人間性や取り巻く環境、時代、音楽や芸術に対する姿勢などを深く感じる事ができる1冊でした。

また他の作曲家の本も今後読んでいきたいと思っています♪

最後までご覧いただきありがとうございました。

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