【2位!青島周平さん】第5回高松国際ピアノコンクール感想!後編

アガサ
アガサ

モインモイン!皆さん、こんにちは♪

ピアノ大好き主婦の管理人、アガサです!

第5回高松国際コンクールの結果が出ましたね♪

以下の通りとなりました。

皆さん、入賞おめでとうございます!

  1. Philipp LYNOV/フィリップ・リノフ(ロシア)
    • 香川県知事賞、高松市長賞、公益財団法人松平公益会賞、公益財団法人高松市文化芸術財団 理事長賞も同時受賞
  2. 青島 周平/Shuhei AOSHIMA(日本)
    • 公益財団法人高松観光コンベンションビューロー理事長賞、委嘱作品演奏者賞も同時受賞
  3. Nail MAVLIUDOV/ナイール・マヴリュードフ(ロシア)
  4. 西本 裕矢/Yuya NISHIMOTO(日本)
  5. Mariia NARODYTSKA/マリア・ナロジツカ(ウクライナ)

本選の2日間は予定通り現地に行って、ファイナリストの方々の演奏を聞いてきました!

今回は、本選を見に行った感想を以下に記録していきますね♪

3次審査までの感想はコチラ
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目次

本選1日目

では、本選1日目の演奏順番通りに感想を記録していきます。

西本 裕矢/Yuya NISHIMOTO(日本)

トップバッターは、香川県出身の西本裕矢さん。

曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番!

まず、西本さんがラフマの3番を選ばれたのが、良い意味で少し驚きでした!

2番に比べると演奏される機会は少ないですが、2番と同様ラフマニノフの代表作で、非常にピアニストのテクニックと音楽性が試される難易度が高い作品です。

演奏の順番がトップバッターということもあり、とても緊張されている様子でしたが徐々にノってきてクライマックスはダイナミックに疾走し、素晴らしかったです。

ラフマニノフの感動的な旋律を、西本さんらしく繊細に弾かれていました。

残念だったのは、オーケストラが1曲目なので、終始なかなかノリきれていない感じがしたことです。

3楽章のクライマックスでは、まさかの指揮者がミスリードしてしまい、金管楽器が先に音を出してしまうハプニングがありました。

生演奏なので、こういうことも起こり得るんでしょうが「大事なファイナルのしかもクライマックスでこんなことってあるの・・・(泣)」というのが正直な感想でした。

恐らくオケ側のミスなので、審査には影響はなかったんだと思いますが気の毒で仕方なかったです。

西本さんは、気にすることなく最後まで弾き切りました。本当に素晴らしいです。

アガサ
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オケのミスを気にせず弾き切ったので、プラス加点でお願いします!と声を大にして言いたい(笑)

結果、西本さんは4位入賞でした。

同じ曲を弾かれたフィリップリノフさんとやはり比べると、技術的な面で少し差が出てしまったのかな・・・という点はありますが、聴いている人の心にしっかりと西本さんの演奏は響いたと思います。

私は現地で生で彼の演奏を聞きましたが、トップバッターであれだけの演奏が出来たこと本当に凄いと思いましたし、何より彼の旋律は感動的で心を揺さぶられました。

アガサ
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高松国際ピアノコンクールで初めて西本さんのことを知ったのですが、今後も応援していきたいピアニストの一人です。本当にお疲れ様でした!

Philipp LYNOV/フィリップ・リノフ(ロシア)

見事、第5回高松国際ピアノコンクールで1位になられたフィリップ・リノフさん!

曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番です。

西本さんの演奏後に全く同じ曲を演奏するという・・・これも凄いプレッシャーだったと思います。

フィリップ・リノフさんは実力と経験があるので、全体的にひたすら安定していましたね♪

手が大きいので、ラフマニノフを弾くのに圧倒的有利です!

オクターブを、普通の人がドからファを押さえる感じでサラサラっと弾いちゃいます(笑)

1楽章のカデンツァは小カデンツァでしたが、非常に繊細で滑らかな音で素晴らしかったと思います。

カデンツァとは、ピアノ協奏曲の中でソリストが独奏する部分のことです。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番1楽章のカデンツァは2種類あり、「穏やかな小カデンツァ」「重厚な和音使った派手な大カデンツァ」が用意されています。

オーケストラも、同様の曲を2曲続けて・・・だったので、今回の方がノっていましたね。

アガサ
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ロシア人のラフマニノフは、やっぱり美しい!!

まさに、1次審査から彼らしい非常に巧みな技術で魅了してくれました。

1位になったフィリップ・リノフさんには副賞として国内外でのリサイタル出場が決まっています。

今後の活躍も目が離せませんね〜♪

余談ですが生のフィリップ・リノフさんも背が高くすらっとしていて非常にイケメンでした。

Nail MAVLIUDOV/ナイール・マヴリュードフ(ロシア)

本選1日目の最終演奏者は、ナイール・マヴリュードフさん。

曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。

アガサ
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アガサの大好きな曲なので、本当に楽しみにしていました♪

耳馴染みのあるシゲルカワイのピアノで、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

正統派!という感じのラフマニノフピアノ協奏曲第2番でもありましたが、ナイールさんらしい余裕とオシャレさも感じられました。

1楽章は少しオケとのズレもありましたが、持ち直していました。

第3楽章は少しゆったりめのスピードで始まりましたが、くどくなることはなく非常にバランスの取れた演奏だったと思います。

フィナーレでも自分のペースを崩すことなく、落ち着いていました♪

日本人ならこう弾くよなー・・・というところも、ナイールさんは余力を残してサラッと弾かれているんですが、それが嫌じゃなくてむしろオシャレに感じるという正にミステリー(笑)

この辺りは好みもあるかと思いますが、非常にレベルが高いピアノ協奏曲第2番が聴けて、私は幸せでした!

アガサ
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ラストは圧巻でしたね♪鳥肌が止まりませんでした!

ナイールさんは、前回の第4回高松国際ピアノコンクールにも出場されていたそうですが、今回は見事3位に入賞されました!

演奏後にはチャーミングな笑顔も見られて良かったです♪

本選2日目(最終日)

続いては、最終日の本選2日目の感想です!

Mariia NARODYTSKA/マリア・ナロジツカ(ウクライナ)

マリアさんは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を演奏されました。

非常に有名な曲で、誰しもが1度は聞いたことがあるあの出だしでスタートします♪

マリアさんらしい、非常に暖かい演奏でしたね^^

安定しすぎていて平坦に感じてしまった部分もあり、もう少しインパクトが欲しかったかも・・・?と素人ながらに思ったり。

けれども、生で聞くマリアさんの演奏は、非常に心地よく気持ちが良かったです。

最終日のトップバッターなので緊張もあったかと思いますが、最後まで素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

今回のコンクールは、この世界情勢の中色々な思いがありながらの出場だったかと思います。

母国に想いを寄せながら演奏をされているのかな・・・と思うところも多々あり、その度に胸が締め付けられそうになりました。

彼女のピアノの音色を聴いて、きっとたくさんの方の心が救われたことかと思います。

今後も、ずっと暖かい音色を届け続けてほしいです。

アガサ
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5位入賞おめでとうございます♪またぜひ生で演奏を聴きたいです!

青島 周平/Shuhei AOSHIMA(日本)

見事、2位に入賞された青島さん!

いきなりですが・・・、

アガサ
アガサ

私、生演奏を聴いて彼のファンになりました!!!

というのも・・・、青島さんはサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番を弾かれたんですね。

非常に好きな作品なので、青島さんの演奏はどうなるのか・・・とても楽しみにしていたんです。

もうね、想像以上でした!!!(良い意味で)

生で彼の演奏聴いてるとドキドキしてきちゃって!(笑)

繊細な透き通った音から心臓に響くようなズッシリした深い音まで・・・すごく多彩な音色を出せる方だなと改めて感じました。

サン=サーンスのピアノ協奏曲5番は「エジプト風」と言われていて、サン=サーンスがカイロに滞在中に作った曲なのでエキゾチックな雰囲気がふんだんに込められている曲なんですが、うまくオシャレに弾かれていました。

緊張していないんじゃないかな・・・?と思うくらい非常にリラックスして弾かれていましたが、ミスタッチが結構あったので緊張も多少あったのかとは思います。(そりゃ緊張しますよね、本選だもの)

オケとの一体感もあって非常に聞き応えがありましたし、3楽章では駆け上がっていき素晴らしいフィナーレでした!

演奏後はホッとしたような爽やかな笑顔も見られましたね。

第3次審査の時のフォーレも素晴らしかったので、これは1位いけるのでは・・・!?と思っていたのですが・・・残念ながら2位ということでした(泣)

それでも・・・総勢200名以上の参加者の中からの2位ですからね。

それはもうほぼ1位なんじゃ・・・(違う)

前回も記載しましたが、「こう弾いてほしい!」をさらっと叶えてくれるピアニストなんですよね。

みなさんもきっとありますよね?!

「ここはもっと激しく弾いてほしい!」とか「ここは繊細に弾いてほしい」とか・・・。

自分好みのピアニストって、きっとこれを叶えてくれるピアニストだとも思うんです。

失礼ながら今コンクールまで青島周平さん存じ上げなかったのですが、今回彼のような素晴らしいピアニストを知ることができて本当によかったです!

現在フランスのパリ国立高等音楽院に通われているとのことですが・・・日本で(出来れば西日本で)ソロリサイタルしてください!(笑)

また、ぜひもう一度彼の音色を生で聴きたいです♪

まとめ

第1次審査から、気付けばあっという間に本選まで終了してしまいました!

今まで知ることがなかった若手のピアニストや、有名なピアニストまで幅広く演奏されていたので、終始楽しく見させていただきました。

『なんでこの人が進めないの!?』と思うようなこともありましたが、正直審査員の方々の好みもあるのでなんとも言えませんよね・・・。

それでも、ここまで走り切った出場者の皆様には盛大な拍手を送りたいと思います!

みなさんブラボーでした!

コンクールに携わられたスタッフやボランティアの方々もお疲れ様でした。

また次回もぜひ見に行きたいと思います♪

もしまだご覧になられていない方いらっしゃいましたら、ぜひ公式のYouTubeでご覧くださいね♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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