楽譜や曲名でよく目にする「Op.○○」という表記。
なんとなく見慣れてはいるものの、「これってどういう意味なんだろう?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
実はこの「Op.○○」、シンプルなようでいて意外と奥が深いものなんです!
今回は、「Op.」の意味や仕組み、そして少しややこしい背景についても、初心者さん向けにわかりやすくご紹介していきます♪
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アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
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- 楽譜に出てくる「Op.」の意味がよくわからない方
- 作品番号の見方や違いをスッキリ理解したい方
- クラシック音楽をもう一歩深く楽しみたい方
そもそも「Op.」って何?

まず「Op.」とは、ラテン語の「Opus(作品)」の略で、作曲家の作品につけられた番号のことを指します。
日本語では「オーパス○番」と読み、「作品番号○番」と呼ばれることもあります。
楽譜や曲名のあとに「Op.○○」と書かれているのは、「その作曲家の作品の中で何番目に位置づけられているか」を示しているものなんですね。
たとえば、フレデリック・ショパンの有名な作品に「ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2」という曲があります。
この「Op.9(オーパス9)」はショパンの作品番号9を表しており、「-2」はその中の2番目の曲という意味です。
このように、作品番号を見ることで、その曲がどのグループに属しているのかも分かるようになっているんですね。
作品番号が必要な理由

では、そもそもなぜこのような作品番号が必要になったのでしょうか。
その理由のひとつは、作曲家たちが非常に多くの作品を残していることにあります。
特にクラシック音楽では、ひとりの作曲家が何十曲、何百曲と作品を生み出しているため、整理しなければ区別がつかなくなってしまいます。
クラシック音楽の曲名は、必ずしも固有のタイトルが付いているとは限らず、「ソナタ」や「プレリュード」といったジャンル名だけで呼ばれることも多くあります。
そのため、たとえば「バッハのプレリュード」と言われても、どの曲のことを指しているのか特定するのは難しい場合があります。
調性(ニ長調など)を付け加えることである程度絞り込むことはできますが、それでも同じ条件に当てはまる作品が複数存在することも珍しくありません。
こうした混乱を避けるために用いられるのが作品番号です。
作品番号があれば、同じような名称の曲であっても正確に区別することができ、楽譜の販売や演奏の場面でも誤解を防ぐ役割を果たしています。
作品番号は、いわば作曲家の作品を整理するための“目印”のような役割を果たしているんですね。
注意したいポイント

ただ、この作品番号、実はとてもシンプルなようでいて、意外と単純ではない一面もあります。
注意ポイント1:作曲順じゃないことがある
まず大きなポイントとして、作品番号は“作曲された順番”ではなく、“出版された順番”で付けられることが多いという点です。
そのため、実際には先に作られていた作品よりも、あとから作られた作品の方が先に出版され、結果として作品番号が前後してしまう、ということが起こります。
つまり、Op.番号だけを見て「この曲の方が先に作られたんだな」と判断することはできないんですね。
注意ポイント2:没後にまとめられることがある
さらに、作曲家が亡くなったあとに、それまで未出版だった作品がまとめて発見・出版されるケースもあります。
その場合、もともと作品番号が付いていなかった曲に対して、後から番号が振られることがあります。
こうした作品は「遺作(いさく)」として扱われ、「Op.○○(遺作)」のように表記されることもあります。
このように、生前に整理されていなかった作品が後から追加されることで、作品番号の並びがより複雑になることもあるのです。
注意ポイント3:番号が飛んでることがある
そしてもうひとつ、意外と多いのが「番号が飛んでいる」ケースです。
本来存在するはずの番号の作品が見当たらなかったり、途中の番号が抜けていることがありますが、これは出版されなかった作品があったり、紛失してしまったりといった事情が関係していると考えられています。
このように、作品番号は便利な目印である一方で、必ずしも整然と並んでいるわけではありません。
だからこそ、調べてみると「思っていたのと違う!」という発見があったりして、クラシック音楽の面白さのひとつにもなっているのです。
作曲家によって番号の付け方は違う

さらに単純ではないのが、作品番号の付け方は作曲家によっても違うという点です。
たとえば、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの場合、比較的体系的に作品番号が整理されており、Op.番号を見ることである程度作品の流れを把握しやすいとされています。
一方で、フレデリック・ショパンには、生前に出版されなかった作品が多く、彼の死後にまとめて出版されたものには「遺作(いさく)」として作品番号が付けられています。
そのため、「Op.○○(遺作)」といった表記を見かけることもあります。
さらに、フランツ・リストのように、作品数が非常に多く整理が難しい作曲家の場合は、Op.番号だけでは管理しきれず、後の研究者によって独自のカタログ番号(S.番号など)が付けられているケースもあります。
このように、同じ「作品番号」といっても、その扱いや意味合いは作曲家ごとに異なります。
だからこそ、少し知識を持って見るだけでも、「この番号にはこういう背景があるのか」といった新しい発見につながるのが面白いところです。
実はOp.が付かない曲もあります

ここまで作品番号(Op.)について見てきましたが、実はすべての曲にこの「Op.」が付いているわけではありません。
作曲家や時代によっては、そもそも作品番号という考え方がなかったり、別の方法で作品が整理されている場合もあります。
その代表的な例が、ヨハン・セバスティアン・バッハです。
バッハの作品には「BWV(バッハ作品目録)」と呼ばれる番号が付けられており、「BWV〇〇」という形で管理されています。
これは後の研究者によって体系的に整理されたもので、ジャンルごとに分類されているのが特徴です。
このように、作曲家によってはOp.ではなく、それぞれ独自のカタログ番号で作品が整理されているケースも多く見られます。
つまり、「作品番号=Op.」というわけではなく、あくまで数ある整理方法のひとつに過ぎないということなんですね。
有名作曲家の作品番号を比較してみよう

| 作曲家 | 主な番号 | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|---|
| バッハ | BWV | ジャンル別に整理 | 作曲順ではない |
| モーツァルト | K.(ケッヘル番号) | ほぼ作曲順 | 後の研究者が整理 |
| ベートーヴェン | Op. | 比較的体系的 | わかりやすい |
| シューベルト | D.(ドイチュ番号) | 作曲順ベース | 死後に整理 |
| シューマン | Op. | 比較的作曲順に近い | 整理されている |
| メンデルスゾーン | Op.(+遺作) | 死後出版あり | 順番ズレあり |
| ショパン | Op.(+遺作) | 遺作が多い | Op.順=作曲順ではない |
| リスト | S.番号など | 作品数が膨大 | Op.だけでは足りない |
| ブラームス | Op. | 比較的整理されている | 初心者向けに分かりやすい |
| チャイコフスキー | Op. | 作曲順に近い | 比較的シンプル |
| ラフマニノフ | Op. | ほぼ作曲順 | わかりやすい |
このように、作品番号の付け方は作曲家によって大きく異なります。
同じ「Op.」という表記でも、その背景や整理方法はさまざまで、必ずしも単純に比較できるものではありません。
少し意識して見てみるだけでも、「この作曲家はこういう整理の仕方なんだな」といった新たな発見があり、クラシック音楽の楽しみ方がぐっと広がりますよ♪
まとめ

いかがでしたでしょうか。
普段何気なく目にしている「Op.○○」という表記ですが、その意味や背景を知ることで、クラシック音楽の見え方が少し変わってきますよね。
作品番号は、単なる数字ではなく、作品がどのように整理され、どんな経緯で世に出てきたのかを知るヒントにもなります。
ただし、作曲順とは限らなかったり、作曲家ごとに付け方が異なったりと、シンプルなようでいて奥深い世界でもあります。
そうした違いも含めて楽しめるようになると、曲名の後ろにある数字にも自然と目がいくようになり、音楽をより立体的に味わえるようになるはずです。
ぜひこれからは、作品番号にも少し注目しながら、クラシック音楽を楽しんでみてくださいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

