モインモイン!皆さん、こんにちは♪
ピアノ大好き主婦、管理人のアガサです!
現在、第5回高松国際ピアノコンクールが香川県で開催されています。
日本では現在、「浜松国際ピアノコンクール」「仙台国際音楽コンクール」「高松国際ピアノコンクール」の3つが国際音楽コンクール世界連盟に加盟しています。
本来であれば、昨年に第5回が開催される予定でしたがコロナによって延期になりようやく今年開催されました。
前回の第4回では、日本人で初めて古海行子さんが優勝されましたね。
2018年の第4回高松国際ピアノコンクールで優勝された後、2019年にパデレフスキ国際ピアノコンクールで第3位、2021年のショパンコンクールではセミファイナリストに、そして2022年にダブリン国際ピアノコンクールで2位を受賞されました!
繊細で軽やかなタッチで素晴らしい音楽性をお持ちの、才能溢れる素晴らしいピアニストです♪
2023年2月20日現在、第5回高松国際ピアノコンクールがセミファイナル(第3次審査)まで終了し、本選へ出場する5名が決まりました。
3次予選を突破し本選(ファイナル)へと進んだのは、以下5名です。(五十音順)
- 青島 周平/Shuhei AOSHIMA(日本)
- Philipp LYNOV/フィリップ・リノフ(ロシア)
- Nail MAVLIUDOV/ナイール・マヴリュードフ(ロシア)
- Mariia NARODYTSKA/マリア・ナロジツカ(ウクライナ)
- 西本 裕矢/Yuya NISHIMOTO(日本)
2月22日と23日に行われる本選は、現地でファイナリストの方々の演奏を聴いてきます!
印象に残った方(五十音順)
第1次審査から第3次審査までを見て、印象に残った方をあげていきます。
あくまで私の個人的な感想です。
青島 周平/Shuhei AOSHIMA(日本)
見事、本選に進まれたお一人です!
第3次審査でのフォーレの四重奏曲第1番が素晴らしく、観客の皆さんの心もがっちり掴まれていたかと思います。
他にもフォーレの四重奏曲を演奏された方はいましたが、青島さんのフォーレが個人的に1番好きでした。
大胆すぎるほどの真っ直ぐで誠実な表現で、まさにオーケストラのような演奏で迫力もありました。滑らかさも抜群!
聴いていて気持ちが良くなる程、爽快でした。
痛いところに手が届くというか・・・『この部分はこう弾いて欲しいな』というアガサの個人的な思いをしっかり叶えてくれる方でした♪
正統派、実力派のピアニストです。
本選のオーケストラではサン=サーンスの協奏曲第5番を演奏されます!
とっても楽しみですね♪
岩井 亜咲/Asaki IWAI(日本)
東京藝大在学中で、2021年のショパンコンクールにも出場されていた岩井さん。
第2次審査まで進みましたが、惜しくも通過とはなりませんでした。
しかし、とても印象に残ったピアニストでした!
彼女の弾くピアノの音色は、とても繊細で心にスッと入ってきます。
技術力が高いのはもちろんですが、彼女の持つ優しい上品な雰囲気がそのまま演奏にも現れていてグッと演奏に引き込まれます。
第1次予選での、フランスの作曲家デュティユーのソナタが幻想的で美しく大変印象的でした。
才能あふれるピアニストなので今後の活躍も期待しています♪
小井土 文哉/Fumiya KOIDO(日本)
小井土さんの第1次審査でのスクリャービンは、一言で言うと極上でした!
何より、彼の音楽は『おしゃれ』です。
難しい楽曲を『おしゃれ』に弾くってとても難しいですが、しつこすぎず間延びしない丁度いい余裕のある『おしゃれ』なんですよね。
基礎力やもちろん技術力がないと出来ませんし、これまでの経験や発想力、柔軟性も必要になってきます。
コンクールではなくリサイタルを聴いているかのような気分でした。
気が付けばドキドキしてしまいました(え?笑)
第2次審査のブラームスなんてもう・・・素敵すぎて酔いしれました。
惜しくも第3次審査には進めませんでしたが、このコンクールで彼のファンは増えたと思います。
Philipp LYNOV/フィリップ・リノフ(ロシア)
見事、本選まで進まれたフィリップさん。
上述した前回優勝者の古海さんも出場された2019年のパデレフスキ国際ピアノコンクールで優勝されている、圧倒的実力派のピアニストです。
指が驚くほど軽やかに舞います!
やはりコンクールですので、『緊張していつも通りの演奏が出来ていないんだろうなぁ』と感じる演奏者の方もいましたが、フィリップさんは終始物凄い安定感で、聴いていても当然のことながらヒヤヒヤすることもなく安心して聴いていられました。
そしてお顔がハンサム!(え?)
スタイル抜群!(え?)
勝手ながら、目の保養もさせていただきました。感謝。
冗談はさておき、第3次審査では偶然なのかロシア勢の3名が揃ってブラームスの四重奏曲を選んでいました。
その中でもフィリップさんは、重過ぎず上品な演奏で魅了してくれました♪
Nail MAVLIUDOV/ナイール・マヴリュードフ(ロシア)
ナイールさんも、第3次審査を通過し見事本選出場となりました。
印象的だったのが、第3次審査の課題曲演奏です。
この第5回高松国際ピアノコンクールのために、作曲家の坂東祐大さんが手がけた「陸に浮かぶ船」という曲が課題曲となっています。
演奏者によっていろいろな解釈の違いがあり、全く違う曲にも聞こえる課題曲演奏ですが、ナイールさんの解釈が個人的に1番好きでした。
ダイナミックだけど繊細さがあって、心を揺さぶられる見事な演奏でした!
それにしても、ナイールさんもお顔がハンサム・・・。(また)
Mariia NARODYTSKA/マリア・ナロジツカ(ウクライナ)
マリアさんも見事本選へ進まれました!
第1次審査の時から応援していたので嬉しいです♪
マリアさんの音色はどこか温かくて、耳馴染みがいいんですよね。
心にすごくスッと入ってきて染み渡るんです。
どの曲の演奏も、すごく感動的。
第2次審査で演奏された『魔王』の印象が、とにかく強かったですね。
まさかコンクールで『魔王』が聴けるとは!重低音がぶっ刺さりまくりました!(私の心に)
第3次審査でのシューマンの四重奏曲も、情緒豊かに表現されていてとても感動的でよかったです。
本選では、ベートーヴェンの協奏曲第5番「皇帝」を演奏されるようなので、彼女の「皇帝」が一体どんな感じになるのか、今から楽しみで仕方ないです!
西本 裕矢/Yuya NISHIMOTO(日本)
香川県出身の西本さんも見事、本選へ進まれました!
西本さんの演奏はとにかく、正統派で純粋!
そして若さ溢れるキレがあって、聴いていて非常に気持ちがいいです。
第1次審査で演奏していたストラヴィンスキーのペトルーシュカは、リズム感抜群で絶妙な軽やかさで思わずノってしまいました♪(笑)
第3次審査のベートーヴェンの「熱情」も、メリハリがあって聞き応え十分でしたね。
四重奏曲ではシューマンを選ばれていましたが、息を合わせるためによく室内楽奏者を見ている姿が可愛かったです。(え?)
ラストのキレのある気持ちのいいフィナーレには、演奏後思わず画面の前で拍手をしてしまいました!
演奏後も、いわば自分の審査なのに非常に謙虚で室内楽奏者の方々に「お先にどうぞ・・・」と先に退場を促すんですね。譲り合う姿が、微笑ましかったです(笑)
非常に好感のもてる、謙虚な好青年です。
第3次予選の室内楽演奏の中で、1番好きな演奏でした♪
1次から3次まで、西本さんに非常によく合っている作品を選んでいらっしゃったと思います。
本選では、ラフマニノフの協奏曲第3番を演奏されるそうです。
オーケストラと奏でる西本さんの演奏はどうなるのか・・・とても気になりますし楽しみです♪
山縣 美季/Miki YAMAGATA(日本)
この第5回高松国際コンクールが始まる前から、応援していた山縣さん!(個人的にとても推している可愛いピアニストさん♪)
第3次審査まで行ったものの、残念ながら本選に進むことはできませんでした。
山縣さんのことを語ると長くなってしまいそうなので、頑張って短めに・・・。(笑)
第1次審査で演奏したシマノフスキの変奏曲は圧巻でした。
迫力のある演奏なのに可憐で優雅で、魅力的な演奏でした!
高い技術力があるので、演奏でも終始落ち着いて演奏されていましたね。
山縣さんは、なんと言ってもお衣装も可愛い!
真っ白のドレスではなく個性的なバンツスタイルでした!オシャレさんですね♪
第2次審査では、山縣さんが2022年ひたむきに勉強されてきたというシューベルトのソナタを演奏されました。
緩急がしっかりあってこちらも聞き応えのある素晴らしい演奏でしたね。
山縣さんのピアノ協奏曲を生で聴ける!と勝手に思い込んでいたので、本選に進まれなかったのは非常に残念ですが、まだまだ若い天才ピアニストなのでこれからもきっとたくさんのチャンスが巡ってきます。
ぜひ今後も頑張って欲しいと思います!応援しています♪
まとめ
個人的に、今回のコンクールは第1次予選から非常にレベルが高かったように思います。
実力のあるピアニストが大勢集まって、本選に出場できるのはたったの5名!
コンクールってシビアだなぁと改めて思った今大会。
正直、予備審査から予選に進まれるだけでも凄いことです。
審査員の好みやコンクールの特色もあるので、どの演奏者が優勝になるか現在は全く分かりませんが・・・個人的にはやはり日本人の青島さんと西本さんに頑張っていただきたいです♪
本選は、チケット確保しましたので現地でコンクールを見る予定です。
最後までご覧いただきありがとうございました!