趣味でピアノを楽しむ皆さんへ送る「作曲家や楽曲についてより深く知ろうシリーズ」です♪
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趣味でクラシックピアノを弾いていく上で、作曲家や楽曲について今一度確認して、演奏の表現力向上や楽譜を読み解く力を付けよう!という当ブログのシリーズです♪
今回は、「早熟の天才」フェリックス・メンデルスゾーンについて取り上げます♪
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アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪
- メンデルスゾーンの生涯や人物像について知りたい方
- メンデルスゾーンの代表的な曲を聴いてみたい初心者・中級者ピアノ愛好家
メンデルスゾーンの簡単年表

では、メンデルスゾーンの生涯を年表にしましたので見てみましょう♪
以下の年表は、大まかな事柄のみを8個のポイントに絞り記載しています。
ドイツ・ハンブルクに生まれる

裕福なユダヤ系銀行家の家に誕生。幼い頃から音楽や文学に恵まれた環境で育ち、姉のファニーとともに早くから才能を発揮する。
天才少年として頭角を現す

10代で交響曲や室内楽を次々と作曲。17歳で作曲した「真夏の夜の夢」序曲は、すでに完成された名作として高く評価される。
バッハ「マタイ受難曲」を復活上演

ヨハン・セバスティアン・バッハの大作を約100年ぶりに復活させ、バッハ再評価のきっかけを作る。音楽史的にも非常に重要な功績。
ヨーロッパ各地を旅行し創作を深める

イタリアやスコットランドなどを訪れ、その印象から「イタリア交響曲」「スコットランド交響曲」などを作曲。風景や感情を音楽にするセンスが際立つ。
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者に就任

当時ヨーロッパ屈指の楽団を率い、指揮者としても成功。演奏水準を大きく向上させ、クラシック音楽界に影響を与える。
ライプツィヒ音楽院を創設

後進の育成にも力を入れ、ドイツ音楽教育の基盤を築く。教育者としても重要な役割を果たす。
代表作を次々と発表

「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」「無言歌集」などを発表。親しみやすく美しい旋律で広く愛される。
姉ファニーの死と自身の死去

最愛の姉ファニーの死に大きな衝撃を受け、心身ともに衰弱。同年、脳卒中により38歳の若さで死去。
いかがでしょうか。
フェリックス・メンデルスゾーンは、「結婚行進曲」や「ヴァイオリン協奏曲」などで知られるロマン派初期の作曲家ですが、その生涯は“天才”という言葉だけでは語りきれない豊かさに満ちています。
裕福で文化的な家庭に生まれ、幼い頃から音楽や文学に親しんだメンデルスゾーンは、早くからその才能を開花させ、若くして完成度の高い作品を数多く生み出しました。
また、ヨハン・セバスティアン・バッハの「マタイ受難曲」を復活上演した功績により、忘れられかけていたバッハの音楽を再び世に広めたことでも知られています。
作曲家としてだけでなく、指揮者や教育者としても活躍し、音楽界全体に大きな影響を与えたメンデルスゾーン。
その音楽は、古典的な均整の美しさとロマン的な感情表現が見事に調和しています。
しかしその一方で、最愛の姉ファニーの死をきっかけに心身ともに衰弱し、わずか38年という短い生涯を閉じました。
彼の作品に耳を傾けるとき、洗練された美しさの奥にある繊細な感情や、時代をつなぐような静かな情熱に触れることができます。
アガサメンデルスゾーンの音楽が持つやわらかな光と気品を感じながら、その一音一音を味わってみてください♪
メンデルスゾーンについて描かれているおすすめの本です♪
より深くメンデルスゾーンの人生を知りたい!という場合はぜひご覧ください^^
10歳から読めるクラシック音楽の入門書です!
メンデルスゾーンの恋を知れば曲の秘密がわかる!
メンデルスゾーンの人物像

さて、メンデルスゾーンは年表の通り、1847年に38歳という若さでその生涯を終えました。
同時代のロマン派作曲家たちの中でも、ひときわ早熟な才能を発揮したメンデルスゾーンは、情熱や個性を前面に押し出すのではなく、古典的な均整や気品を大切にしながら独自の音楽世界を築いた作曲家です。
また、ヨハン・セバスティアン・バッハの作品を復活させた功績に見られるように、過去の音楽への深い敬意と、それを現代に生かす感性をあわせ持っていました。
恵まれた家庭環境の中で育ち、作曲・指揮・教育と多方面で成功を収めた一方で、繊細な感受性と強い責任感を併せ持っていたメンデルスゾーン。
その人物像とはどのようなものだったのでしょうか――。
以下で、彼の人となりに迫っていきましょう♪
性格
メンデルスゾーンは、上品で知的、そして非常にバランス感覚に優れた人物だったとされています。
裕福で文化的な家庭に育った彼は、音楽だけでなく文学や美術にも親しみ、洗練された感性を自然と身につけていきました。
その影響もあってか、彼の音楽には常にどこか品のある美しさと、整った構造美が感じられます。
同時代の作曲家の中には、情熱的で激しい気質を持つ人物も多い中で、メンデルスゾーンは比較的穏やかで理性的。
感情をむき出しにするというよりも、それを美しく整えて表現するタイプだったと言えるでしょう。
そのため一部では「優等生的」と評されることもありますが、その裏には音楽に対する深い理解と、揺るぎない美意識がありました。
また、礼儀正しく社交的で、多くの人々から信頼されていたことでも知られています。
指揮者としても非常に評価が高く、楽団員や音楽家たちとの関係も良好だったと伝えられています。
一方で、非常に繊細な一面も持ち合わせており、最愛の姉ファニーの死をきっかけに心身のバランスを崩してしまったことからも、その内面の感受性の強さがうかがえます。
彼の音楽に触れると、華やかさや技巧だけでなく、どこかやさしく、温かみのある響きに包まれる瞬間がありますよね。
それはきっと、メンデルスゾーン自身の人柄。
理性と感情の美しい調和が、そのまま音となって表れているからなのかもしれません。
また、メンデルスゾーンは自然や風景を愛したことでも知られており、旅行先で受けた印象を音楽に昇華することに長けていました。
スコットランドやイタリアでの体験が、そのまま交響曲として結実していることを思うと、彼の感性の豊かさと、それを形にする力の高さに改めて驚かされます。
整いすぎているようでいて、どこか人間らしい温もりがある。
そんなメンデルスゾーンの魅力を、ぜひ音楽とともに感じてみてください^^
交友関係
メンデルスゾーンは、温和で社交的な性格であったことから、同時代の多くの音楽家たちと良好な関係を築いていたことで知られています。
内向的な芸術家というよりは、むしろ人との調和を大切にするタイプであり、指揮者・教育者としても周囲から厚い信頼を寄せられていました。
その中でも特に重要な存在が、姉のファニー・メンデルスゾーンです。
ファニーもまた優れた音楽家であり、幼い頃から互いに刺激を受けながら成長していきました。
メンデルスゾーンにとって彼女は、単なる家族以上に“最も身近な理解者”ともいえる存在だったのです。
彼女の死が、メンデルスゾーンの心身に大きな影響を与えたことはよく知られており、その結びつきの強さがうかがえます。
また、作曲家としてはロベルト・シューマンとの交流も欠かせません!
シューマンはメンデルスゾーンの才能を高く評価し、その作品を積極的に称賛していました。
一方でメンデルスゾーンも、シューマンの音楽に理解を示し、指揮者として彼の作品を取り上げるなど、音楽的にも深い関係を築いています。
さらに、メンデルスゾーンはフランツ・リストやフレデリック・ショパンといった同時代の作曲家たちとも接点を持っていました。

ただし、リストのような華やかで技巧的なスタイルとはやや距離があり、メンデルスゾーンはあくまで自らの美意識を大切にする立場を貫いていたといわれています。
また忘れてはならないのが、ヨハン・セバスティアン・バッハとの“時代を超えた関係”です。
直接的な交流ではないものの、メンデルスゾーンが「マタイ受難曲」を復活上演したことにより、バッハの音楽は再び広く知られるようになりました。
この功績は、音楽史において非常に大きな意味を持っています。
そのほかにも、指揮者として多くの演奏家と関わり、教育者として若い音楽家たちの育成にも尽力したメンデルスゾーン。
広く人と関わりながらも、常に品位と調和を大切にしたその姿勢は、彼の音楽そのものにも通じているように感じられます。
彼を取り巻く人々との関係を見ていくと、メンデルスゾーンという人物がいかに誠実で、周囲から愛され、信頼されていたかがよく伝わってきますよね。
メンデルスゾーンの名曲

次に、必ず1度は聞いておくべきメンデルスゾーンの名曲をご紹介します!
以下の5つの作品群に分けましたので、順番にそれぞれご紹介していきますね。
| ピアノ曲 | ・無言歌集 第4巻 「浮雲」 Op.53-2 ・無言歌集 第4巻 「胸騒ぎ」 Op.53-3 ・無言歌集 第6巻 「失われた幻影」 Op.67-2 ・ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14 |
| 交響曲 | ・交響曲 第4番 イ長調 Op.90「イタリア」 ・交響曲 第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」 |
| 協奏曲 | ・ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 Op.25 ・ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 |
| 劇音楽 | ・「夏の夜の夢」Op.61 結婚行進曲 |
| 歌曲 | ・「歌の翼に」Op.34-2 |
ピアノ曲
ここでは、メンデルスゾーンのピアノ曲の中で特に代表的で聴きごたえのある名曲をご紹介します♪
無言歌集
無言歌集は、6曲ずつで構成された曲集が全8巻にわたってまとめられています。
「春の歌」「狩の歌」など一般的に有名な曲もあるのですが、今回は個人的に好きな作品を以下で取り上げています♪
無言歌集 第4巻 「浮雲」 Op.53-2
作曲年代は不明とされていますが、メンデルスゾーンらしい叙情的なメロディーと流れるような美しい和声がなんとも言えない素敵な曲です♪
アガサその名の通り、浮遊感溢れる感じが素晴らしいです。
無言歌集 第4巻 「胸騒ぎ」 Op.53-3
1839年に作曲されたこの曲は、速度の指示がそのまま曲名になっています。
焦燥感が溢れ出し、さらに激しい旋律が聞き応え抜群の曲です♪
アガサしばらく練習していたので久しぶりに弾いたら、全く弾けなくなっていました。(笑)このスピード感を出しながら正確に弾くのは難しいです…。
無言歌集 第6巻 「失われた幻影」 Op.67-2
1845年に作曲されたもので、非常にメランコリックなメロディーが印象的な曲です。
難易度としては中級程度で演奏可能ですが、右手でメロディと伴奏を同時に弾き分ける必要があり、表現面にはやや難しさがあります。
アガサ無言歌集でも人気の曲なのでたくさんの録音や映像が残されています♪
ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
作曲年代は不明ですが、1833年に初版が発行された有名曲です。
導入部は優しい雰囲気ですが中間部は一転して躍動的で、繊細なニュアンス、劇的なストーリー性が特徴でメンデルスゾーンの音楽性が非常にわかりやすい曲です。
アガサテックニック、音楽性も両方兼ね備えた楽曲で人気の曲です♪
交響曲
続いては、メンデルスゾーンの交響曲のご紹介です!
特に有名である2曲をご紹介します。
交響曲 第4番 イ長調 Op.90「イタリア」
1833年、メンデルスゾーンが20代前半の頃に完成させた、彼の代表的な交響曲のひとつです。
この作品は、イタリア旅行の中で受けた明るい印象や自然の美しさがもとになっており、全体を通して爽やかで開放的な雰囲気に包まれています。
特に第1楽章の軽やかで躍動感あふれる主題はとても印象的で、聴いているだけで陽光あふれる風景が目に浮かぶようです♪
そして終楽章では、イタリアの舞曲「サルタレッロ」のリズムが用いられ、勢いのある情熱的な音楽へと一気に盛り上がります。
アガサ明るさとエネルギーに満ちたこの作品は、メンデルスゾーンの魅力を気軽に楽しめる一曲として、多くの人に愛され続けています^^
交響曲 第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」
1842年になんと12年もかけて完成された、交響曲です。
メンデルスゾーンの交響曲の中で一番最後に完成された曲でもあります。
この作品は、若い頃に訪れたスコットランドの風景や歴史的な雰囲気から着想を得ており、全体を通してどこか神秘的で重厚な空気感に包まれています。
冒頭から漂う少し陰りのある旋律が印象的で、荒涼とした自然や古城のイメージが思い浮かぶような音楽です。
終楽章では、それまでの緊張感を引き継ぎながらも、次第に明るく力強い響きへと展開し、壮大なスケールで締めくくられます。
アガサ情景描写の豊かさと深みのある表現が魅力の一曲として、じっくり味わいたい作品です^^
協奏曲
続いては、メンデルスゾーンのの協奏曲をご紹介します!
ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 Op.25
1831年、メンデルスゾーンが20代前半の頃に作曲した、華やかで躍動感あふれるピアノ協奏曲です。
この作品は、冒頭から力強いピアノの登場で一気に引き込まれるのが特徴で、オーケストラとのやり取りも非常にスリリングに展開していきます。
全体的にテンポよく進み、技巧的でありながらも親しみやすい旋律が多く、聴きやすさと華やかさを兼ね備えた一曲です♪
特に終楽章では、軽やかで明るい雰囲気の中に、メンデルスゾーンらしい上品さが感じられ、気持ちよく聴き終えることができます。
アガサ華やかさと気品がバランスよく融合した作品として、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲の中でも人気の高い一曲です^^
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
1844年に完成された、メンデルスゾーンの代表作のひとつであり、ヴァイオリン協奏曲の中でも特に人気の高い作品です。
第1楽章は特に有名なので、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか♪
この曲ではいきなりソロヴァイオリンが主題を奏でるという構成で、冒頭から一気に引き込まれます。
全体を通して流れるような美しい旋律と、技巧的でありながらも自然な音楽の流れが魅力で、終始心地よく聴き進めることができます。
アガサロマン派らしい甘さと気品を兼ね備えたこの作品は、メンデルスゾーンの魅力が凝縮された一曲として、長く愛され続けています^^
劇音楽
メンデルスゾーンといえば、劇音楽のご紹介は外せません!
演劇の上演にあわせて使われる音楽のことを指します。
舞台の雰囲気を盛り上げたり、登場人物の感情を引き立てたりと、物語をより印象的にする役割を担っています。
オペラのように音楽が中心になるものとは異なり、あくまで“お芝居が主役で音楽がそれを支える”という位置づけなのが特徴です。
「夏の夜の夢」Op.61 結婚行進曲
フェリックス・メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」は、ウィリアム・シェイクスピアの同名の喜劇のために書かれた劇音楽です。
もともとは17歳のときに序曲が作曲され、その後、劇全体のための音楽として追加作曲されました。
森の中で繰り広げられる妖精や恋人たちの不思議な物語を、軽やかで幻想的な音楽で見事に表現しており、聴いているとまるで物語の世界に入り込んだかのような気分になります。
中でもこの「結婚行進曲」は特に有名で、結婚式などでも広く親しまれている一曲です♪
アガサ知らない人はいないくらいの有名曲!実はメンデルスゾーンの曲なんですよ^^
歌曲
最後は、メンデルスゾーンの歌曲のご紹介です。
「歌の翼に」Op.34-2
フェリックス・メンデルスゾーンの「歌の翼に」は、彼の代表的な歌曲のひとつで、やさしく美しい旋律が印象的な作品です。
この曲は、詩人ハインリヒ・ハイネの詩に曲をつけたもので、恋人への想いを静かに語りかけるような、穏やかでロマンティックな世界が広がります。
ゆったりとした旋律とシンプルな伴奏が心地よく、聴いているとふんわりとした温かさに包まれるような魅力があります♪
上記の動画は歌曲をピアノアレンジしたものです^^
アガサ派手さはないものの、メンデルスゾーンらしい上品さとやさしさが感じられる一曲として、今も多くの人に愛され続けています!
まとめ

今回は「作曲家や楽曲についてより深く知ろうシリーズ」第5弾として、メンデルスゾーンを取り上げましたが、いかがでしたでしょうか?
古典的な美しさとロマン的な感情表現を見事に調和させ、洗練された音楽世界を築いたメンデルスゾーン。
その作品には、やさしく親しみやすい旋律の中に、確かな構成力と気品ある響きが息づいており、聴くたびに心地よい余韻を残してくれます。
また、ヨハン・セバスティアン・バッハの音楽を現代によみがえらせた功績など、音楽史における重要な役割を担った人物でもありました。
彼の多彩な作品に触れることで、メンデルスゾーンという作曲家の魅力や、その時代に流れていた豊かな音楽文化を感じていただけたのではないでしょうか。
ぜひ、メンデルスゾーンの音楽に耳を傾け、その上品であたたかな世界をじっくり味わってみてくださいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

