発表会でよく行われる「親子連弾」。
子どもと親御さんやおじいちゃんおばあちゃん等家族と2人でピアノを弾く、特別な舞台ですね。
私もこれまで2度、娘と発表会で連弾を経験しましたが、その中で「これはやっておいて良かった」「ここは気をつけるべきだった」と思ったことがいくつもあります。
この記事では、そんな体験をもとに、親が気をつけたいポイント7選を【実践編】と【メンタル編】に分けてお伝えします!
これから親子連弾を控えている方々の参考になれば幸いです!
この記事を書いている人

アガサ
このブログの運営者及び管理人
3歳からピアノを始め、クラシック音楽歴は30年以上。結婚・出産を経て育児の合間にピアノを再開し、念願のグランドピアノも迎えました。
現在はピアノ教室向けのグラフィックデザイナーとして、全国の先生方をサポートしています。
ピアノとクラシックをこよなく愛する主婦が、音楽やピアノにまつわる情報を気ままに発信中です♪
- これから子どもと一緒に親子連弾を控えている保護者の方
- 発表会での親子連弾の準備や練習方法、心構えを知りたい方
- 親子でのピアノ練習中に起こりがちな悩みやトラブルをどう乗り越えるか学びたい方
- 親子のコミュニケーションを深めながら楽しく連弾を成功させたい方
- 初めての親子連弾で緊張や不安を感じている方
親子連弾の魅力とは?

親子で一緒に練習し、同じ曲を仕上げていく過程には、何ともいえない一体感があります。
舞台に立つときのドキドキ感、演奏が終わったときの達成感――。
一緒に頑張ってきたからこそ味わえる、濃い思い出になります。
また、普段はなかなか見られない子どもの真剣な表情や、音楽に向き合う姿を間近で感じられるのも大きな魅力。
うまくいかない日も含めて、親子の関係が少し深まったように感じられる時間でした♪
実践編:本番までにやってよかったこと

選曲は子どもと一緒に!
まず大事なのは、子どもが「この曲にしたい!」と前向きに思えること。
親の好みを押しつけたくなる気持ちもありますが、子どものモチベーションは選曲で大きく変わります。
しっかり、親子で話し合いながら必ず子どもが納得のいく曲にしましょう!
選曲に悩んだ場合は、教室の先生とも相談しながら決めるとお子様のレベルに合わせた曲をピックアップしてくれると思います。
「選曲に自信がないな」という場合は、一度相談してみるのも手ですよ^^

最初の親子連弾は、娘のリクエストで私がよく普段から弾いていたディズニーのとある曲を選曲しました^^
2回目は、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」です♪
ピアニストの反田恭平さんと小林愛実さんが連弾していた映像を見て、娘と「これ弾きたいね!」という話になり決めました!
親の練習も、しっかりやること!
娘の練習ばかりに必死になっていて、「私はもう少し先から練習を始めたらいいかな」と思っていたのですが、意外にも娘の譜読みが早く終わり、いざ合わせてみると、私の方が間違ってしまうことがよくありました!(笑)



娘には、「いつもママが私に注意してくるのに、ママが間違ってるじゃん!」と指摘されて、思わず心がドキッとしました・・・。
リズムやタイミングがズレてしまうと、せっかくの子どもの演奏にも影響してしまいます。
忙しい毎日でも、隙間時間を活かしてコツコツ練習しておけば、本番前に焦らずに済みますよ♪
苦手なところは一緒に分析&練習
連弾は、お互いの動きが噛み合っていないと音がバラバラに聴こえてしまいます。
娘が詰まりやすいフレーズや、私とテンポがズレやすい箇所を見つけて、どうしたら合わせやすくなるかを一緒にたくさん考え話し合いました。
リズムだけ弾いてみたり、片手だけで確認したりと工夫しながら練習を重ねることで、自然に息が合うように♪
この“対話しながら作っていく”感覚が、とても楽しかったです。
「どんなふうに弾いたら弾きやすいか」「どうやったら合わせられるか」等、ぜひたくさん会話をしてみてください^^
本番を想定してリハーサルも
演奏そのものだけでなく、「舞台袖からピアノの前に行く・お辞儀をする・座る・弾く・立つ・ハケる」までの流れを通してお家で何度も練習しました。
家のリビングで本番をイメージしながら、何度も“通しリハ”をしておくことで、当日の動きも安心。
本番と同じ衣装や靴を親子で着て練習しておくと、当日も落ち着いて演奏できますよ!



私は衣装を着てちゃんと練習していなかったので、本番前日に衣装を身につけて演奏したら「意外と腕が動かしにくいぞ・・・」となり、少し焦ってしまいました;;
子供の衣装を着せてのリハーサルはバッチリでしたが、自分自身のことは後回しになりがち。
ぜひ大人側も、衣装と靴(パンプスや革靴 等)を身につけて練習しておきましょう!
メンタル編:親として気をつけたこと


ケンカしそうになったら一旦ストップ!
うまくいかないと、つい親の方がイライラしてしまうもの。
私も練習中に娘とぶつかってしまうことが何度かありました。
でも、そんなときは思い切って練習を切り上げて、距離を置くようにするんです!
練習が間に合わない!と言う焦りも生まれるかもしれませんが、親子の関係が良くない時に練習をしてもお互いが自分本位の演奏になってしまいます。
少し時間をおいてから、冷静に話をして練習を再開すると、案外スムーズに進んだりもします。



感情に任せて叱ってしまった場合は必ず「こう言う理由でイライラしちゃって大きな声出しちゃった。ごめんね。」と娘に謝ります。
わだかまりをしっかり無くしてから練習に臨みましょう!
親子だからこそ、無理に続けず“引く勇気”も大切なのです。
親が主役にならないように
「自分の方が弾けるから」と主導権を握りすぎないことも大事です!
主役はあくまで子ども。
演奏の主導権も、できるだけ子どもの意見を尊重するよう心がけました。
演奏パートがセコンドの伴奏パートだったのでリズム感はリードしてあげる必要はありますが、音量が大きくなりすぎないよう気をつけて演奏しました。
アドバイスする時も、「こうしよう」ではなく「こうしたら良くなると思うけど、どう思う?」と聞く形に。
その方が娘の表情も明るく、自分から工夫する姿勢が出てきたように思います。
失敗しても大丈夫!一番大事なのは“楽しむこと”
親子連弾は特別な経験だからこそ、「成功させなきゃ」と思いがちですが、多少のミスは当たり前と思ってください。
実際、本番で娘が少し音を外してしまった時も、会場は温かく見守ってくれていました。(気づかれていなかった可能性もあります。)
娘と目が合って、思わず笑い合いながら演奏を続けましたが、あの瞬間のことは、今でもよく覚えています♪
一番大事なのは、とにかく親子で楽しむこと!
必ずそれを意識しながら練習!そして本番を迎えられるのがベストです^^



正直、2回親子連弾をやりましたが私はほとんど緊張しませんでした。ドキドキよりも楽しみが勝っていて、娘の方が緊張でガチガチに(笑)
会場に飲み込まれないように、できるだけ「楽しむ」ということを忘れずに挑めるよう日々の練習から意識しておくと良いですよ^^
まとめ


親子連弾には、思うように合わせられなかったり、ついお互いにイライラしてしまう日もあります。
それでも、何度も一緒に練習を重ねて発表会という大舞台に立つ経験は、親子にとって本当にかけがえのない思い出になります!
ピアノの音を通じて心が通い合い、音楽だけでなく親子の絆までもが深まったと実感しています。
これから親子連弾に挑戦しようとしている方にとって、この記事が少しでも励みやヒントになれば嬉しいです♪
ぜひ、発表会の日を一緒に楽しんでくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました^^