
モインモイン!みなさんこんにちは♪
ピアノ大好き主婦で、管理人のアガサです^^
ショパン国際ピアノコンクールの予備予選、12日目(5月4日開催)最終日が終了しました。
予備予選が、ついに終了してしまいましたね;;
GW期間中に少し体調を崩して投稿が遅くなってしまい、この記事を書いているのが実は結果発表後直後です(涙)
結果をすでに知ってしまってはいるのですが・・・、結果は気にせず!これまでと同じ感じで率直な感想を綴っていきます。
前回(予備予選11日目)の感想は以下のリンクよりご覧ください^^


ご覧いただいている皆さんも、配信をご覧いただきながらご自身の感想と照らし合わせながら読んでいただくとまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
予備予選:2025年4月23日(水)〜2025年5月4日(日)
予備予選通過者発表:5月6日(火)17時30分(現地10時30分)配信あり
開会記念コンサート:10月2日(木)
1次予選:10月3日(金)〜10月7日(火)
2次予選:10月9日(木)〜10月12日(日)
3次予選:10月14日(火)〜10月16日(木)
本選:10月18日(土)〜10月20日(月)
上記は全て2025年4月23日時点での情報です。
変更となる場合がありますので必ず以下の公式サイトをご参照ください。


12日目 昼の部 感想
Inho Gi(韓国)17:00
2024年 浜松国際ピアノコンクール第1次予選出場。
使用ピアノ:YAMAHA
- エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
高いテクニックと音楽性を兼ね備えた演奏だったと思います。
全体を通して音楽にしっかり集中していて、ご自身の世界に入り込みながら丁寧に弾かれているのが伝わってきました。
過度にルバートを効かすことなくオーソドックスなショパンを聴かせてくれたのでは、と思います。
Shuguang Gong(中国)17:30
2023年 第17回星海杯で第1位。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- ノクターン第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ ハ短調 Op.56-3
真面目で誠実な演奏が好印象でした。
エチュードでは特に音の粒立ちがよく、非常に聴きやすかったです。
自分の音をしっかり確かめながら、その場その場でうまく対応して演奏されているように感じました。
丁寧で落ち着いた綺麗な演奏で、素晴らしかったと思います!
Yiming Guo(中国)18:00
2022年 ロン=ティボー国際音楽コンクール第6位。2024年 厦門国際ピアノコンクール第5位。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード ヘ長調 Op.10-8
- エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
- ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
- スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
- マズルカ ホ短調 Op.41-1
1曲目のノクターンが本当に美しくて、思わず引き込まれました。
あのトリルの上手さは、最早ちょっとよく分かりません。(笑)
音色のコントロールが絶妙で、美しい物語を眺めているような気分になりました。
エチュード25-6は、あの鬼のような3度連続で超難曲ですが、信じられないほど美しく、しかもご本人のセンスも自然に織り込まれていて、とても素晴らしい演奏でした。
言わずもがなスケルツォも素晴らしかった。
Wei-Ting Hsieh(台湾)18:30
2014年 エトリンゲン国際ピアノコンクール第2位。2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクール 第2次予選出場。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード イ短調 Op.25-4
- ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
- スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
- マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
音がまろやかで品があり、とても心地よく響いていました。
音の一つひとつに丁寧さが感じられ、全体として落ち着きのある上品な演奏だったと思います。
華やかさで押し切るというよりは、音楽の本質に寄り添いながらしっかりと向き合っているような印象で、聴いていて自然と引き込まれるような魅力がありました。
Xiaoyu Hu(中国)19:30
深圳国際ピアノコンクール第1位。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード ハ長調 Op.10-1
- エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
- ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
- スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
- マズルカ 嬰ハ短調 Op.41-4
初めは少し緊張されているようにも見えましたが、徐々に自分のペースをつかんでいき、落ち着いた素敵な演奏をされていたと思います。
スケルツォでは一転して迫力ある音楽が展開され、ダイナミックさと繊細さのバランスが印象的でした。
それぞれの曲でしっかりと表情を変えて表現されていたのが良かったです。
Hasan Ignatov(ブルガリア)20:00
2024年 ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト第2位。2019年 ウェーバー国際ピアノコンクール第2位。Ibrahim Ignatov(ブルガリア)と双子。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード 変ホ長調 Op.10-11
- ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ 変ニ長調 Op.30-3
ブルガリアから双子の登場ですね♪
こちらの方は終始落ち着いた佇まいで演奏されていて、安心して聴ける雰囲気がありました。
エチュード10-11では、繊細なニュアンスの中にも内に秘めた力強さが感じられる音色が印象的でした。
コントロールの行き届いた、丁寧で誠実な演奏だったと思います。
Ibrahim Ignatov(ブルガリア)20:30
2019年 ウェーバー国際ピアノコンクール第1位。リスト=バルトーク=コダーイ国際ピアノコンクール第1位。Hasan Ignatov(ブルガリア)と双子。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
- エチュード ホ短調 Op.25-5
- ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
- スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
- マズルカ ロ短調 Op.33-4
革命のエチュードが特に印象に残りました。
左手の動きがとても滑らかで、美しい流れを感じさせる演奏。勢いだけでなくしっかりと音楽的なコントロールがなされていて、説得力がありました。
また、マズルカではリズムの取り方が独特で、他の演奏者とは一味違った雰囲気があって面白かったです。
しっかりとご自身のスタイルを持たれている方だと感じました。
12日目 夜の部 感想
さて、続いては夜の部の感想に行きます!
今井理子(日本)0:00
2023年 Shigeru Kawai国際ピアノコンクール第6位。2024年 第5回日本ショパンピアノコンクール第2位。前回も出場。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード ヘ長調 Op.10-8
- エチュード ロ短調 Op.25-10
- ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
夜の部は、日本人が続きます♪
日本人1人目は今井さん。
ノクターンでは、一つ一つの音がやや独立して聞こえてしまい、個人的には思い描いている第13番のしっとりとした流れとは少し違った印象を受けました。
ただ、それも演奏スタイルの一つかもしれませんし、緊張感のある中でしっかり弾き切っていたのは素晴らしいと思います。
丁寧に向き合っていた姿勢が伝わってきました。
稲積陽菜(日本)0:30
2023年 日本音楽コンクール第2位。2024年 日本ショパンピアノコンクール第1位。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- ノクターン第3番 ロ長調 Op.9-3
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
どの曲も緩急のつけ方が巧みで、聞いていてとても面白かったです。
美しさだけでなく、ご自身の個性もしっかりと感じられる演奏で、印象に残りました。
曲ごとの表情づけも丁寧で、魅力的なステージでした。
石田成香(日本)1:00
2023年 ベヒシュタイン・ブルックナーコンクール第1位。2024年 リヴォルノ国際ピアノコンクール第2位。前回も出場。
使用ピアノ:YAMAHA
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード イ短調 Op.25-4
- ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ イ短調 Op.59-1
温かみのある音色が印象的で、全体的に品のある演奏でした。
音色のバランスが非常に良く、どの音も一つ一つが丁寧に表現されているのが伝わってきました。
特に繊細な部分では、まるで音が空気を漂っているかのように優しく響き、力強い部分ではその温かさがしっかりと支えとなっていたのが素晴らしかったです。
演奏の中で無理なく感情が流れ、聞き手に安心感を与えるような印象を受けました。
岩井亜咲(日本)1:30
2023年 ノアンフェスティバルショパンインジャパンピアノコンクール(カテゴリーA2)第1位。2024年 ヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール セミファイナリスト。前回も出場。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード ヘ長調 Op.10-8
- エチュード イ短調 Op.25-4
- ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
- スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
- マズルカ ト長調 Op.50-1
岩井さんは、西本さんや山縣さんと同じく高松国際ピアノコンクールで拝見してから応援していた方です♪
1曲目のマズルカから巧みなテクニックとセンスが光っていましたね〜。
全曲通してリズムに変化をつけることで、音楽に新たな表情を加え、独自の世界観を感じさせる演奏でした。
スケルツォも通常のアプローチではなく、個性的で面白く、聴きごたえがある。
特にリズムの捉え方に独特なセンスがあり、普通では出せない味わいを感じました。
審査員がどのように評価するのか、注目ですが、岩井さんの音楽性と個性は間違いなく素晴らしいものでした!
Hyun-Gyu Ji(韓国)2:30
2023年 韓国芸術総合学校 K-Artsオーディション ピアノ部門優勝。
使用ピアノ:YAMAHA
- エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
- エチュード ホ短調 Op.25-5
- ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
演奏は非常に安定していて、落ち着いた印象を受けました。
曲ごとの表現がしっかりしており、特にリズム感が良かったと思います。
全体的に心地よいバランスで演奏されており、技術的にも安定感がありました。
Zihan Jin(中国)3:00
2023年 ヴァン・クライバーン国際ジュニアピアノコンクール セミファイナリスト。
使用ピアノ:Steinway & Sons
- エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
- エチュード ロ短調 Op.25-10
- ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ ロ短調 Op.33-4
才能あふれる演奏で、そのテクニックの高さは圧巻でした!
音楽性も非常に豊かで、まるでショパンの理想的な演奏を目の前で聴いているかのような印象を受けました。
特に曲ごとの表現がしっかりとされていて、聴いていて心に響くものがあり「中国勢はやはり最強だ・・・!」と何度も思いました。(笑)
実力の高さが改めて感じられる素晴らしい演奏でしたね。
全体的に、非常にバランスが取れた演奏であり、予備予選ラストの演奏としては申し分なく、ふさわしいラストでした!
まとめ
12日目の最終日は、13名の方々が演奏されました。
長い長い予備予選の最終日を締め括った13名に盛大な拍手を♪
12日目でアガサが気になった方々は、以下の5名です!
- Shuguang Gong(中国)
- Yiming Guo(中国)
- 石田成香(日本)
- 岩井亜咲(日本)
- Zihan Jin(中国)
さぁ、これで予備予選が終了しました。
予備予選をパスされて10月からの1時予選に進まれる方が発表されましたので、改めてまたブログを綴っていこうと思います。
ひとまず予備予選の感想ブログ、最後までご覧いただき誠にありがとうございました♪
これからエリザベート王妃国際音楽コンクール2025の感想なども綴っていく予定です。
もちろん10月からのショパコン1時予選も、感想を綴っていきます。
ご興味のある方は、ぜひまた覗きに来てくださると嬉しいです!