アガサモインモイン！みなさんこんにちは♪
ピアノ大好き主婦で、管理人のアガサです＾＾
ショパン国際ピアノコンクールの予備予選、11日目（５月３日開催）が終了しました。
GW期間中に少し体調を崩してしまい、投稿が遅くなってしまいました（涙）
11日目を終えて、予備予選も残すところ、あと1日です！
最後まで感想ブログ書き切れるのか不安でいっぱいでしたが、なんとかここまでこれました！（大袈裟。）
ということで、今日も感想を綴っていきますね。
前回（予備予選10日目）の感想は以下のリンクよりご覧ください＾＾
ご覧いただいている皆さんも、配信をご覧いただきながらご自身の感想と照らし合わせながら読んでいただくとまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
ぜひ、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです＾＾
予備予選：2025年4月23日（水）〜2025年5月4日（日）
予備予選通過者発表：5月6日（火）17時30分（現地10時30分）配信あり
開会記念コンサート：10月2日（木）
1次予選：10月3日（金）〜10月7日（火）
2次予選：10月9日（木）〜10月12日（日）
3次予選：10月14日（火）〜10月16日（木）
本選：10月18日（土）〜10月20日（月）
上記は全て2025年4月23日時点での情報です。
変更となる場合がありますので必ず以下の公式サイトをご参照ください。
11日目 昼の部 感想
Yiyang Chen（中国）17:30
情報がありませんでした；；
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
- エチュード イ短調 Op.25-4
- エチュード 嬰ハ短調 Op.25-7
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ イ短調 Op.59-1
誠実で真っ直ぐな音色が印象的でしたが、全体としてはやや淡々と進んでしまった印象も否めません。
テクニック的には安定していて安心して聴けるのですが、大きく心を動かされるような瞬間は少なめで、やや平坦に感じられる場面もありました。
もう少し起伏や意図的な表現の振れ幅があると個人的には嬉しいです。
Zixi Chen（中国）18:00
前回に続く出場。2018年 アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール（韓国）第1位。スペイン作曲家国際ピアノコンクール第2位。2024年 浜松国際ピアノコンクール2次進出。
使用ピアノ：YAMAHA
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
- ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
- スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
- マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3
テクニックは十分で、緩急の付け方も明瞭。聴き手にとってとても親しみやすい演奏だったと思います。
特に「黒鍵のエチュード」は音の粒立ちが良く、ホール全体に響き渡るようなクリアな音色が印象的でした。
和声の響かせ方やメロディーラインの出し方も、どちらかというと輪郭をはっきりさせるタイプで、全体的に芯のある強さを感じる演奏でした。
スケルツォのコーダのラストでミスがあり少し残念でしたが、全曲通してバランスが良く安定した演奏で良かったと思います。
Hoi Leong Cheong（中国/ポルトガル）18:30
第19回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA ソリスト賞・特別優秀賞。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ イ短調 Op.59-1
誠実で丁寧な演奏という印象。
大きな乱れもなく安定感があり、落ち着いて聴くことができましたが、全体としてはやや控えめで、強く印象に残るような特徴は少なかったかもしれません。
とはいえ、真摯に音楽に向き合う姿勢は感じられました。
Mariam Chitanava（ジョージア）19:30
スクリャービン・コンクール（パリ）など入賞多数。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
- マズルカ ロ短調 Op.33-4
- エチュード 嬰ハ短調 Op.25-7
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- エチュード ヘ長調 Op.10-8
真面目で様々な部分に気を配りながら演奏されていました。
ですが、全体を通して音に深みが感じられず、少し表面的に聞こえてしまいました。
音の繋がりやフレーズの流れもやや機械的に感じられた部分があり、残念ながら心に響くような瞬間は少なかったです。
ここまで数日間、さまざまな個性を持った素晴らしい演奏者たちが次々と登場しているので、演奏技術の高さはもちろんのこと、自分なりの解釈や音楽性がしっかりと表現されている方が個人的には好印象です。
Hyena Cho（韓国）20:00
レオポルド・ベラン国際音楽コンクール第1位。
使用ピアノ：YAMAHA
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード ホ短調 Op.25-5
- ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
高い演奏技術と品のある演奏で、全体としては美しくまとまっている印象でした。
ご自身の音楽をしっかりと表現しようとされている姿勢がわかりとても好印象。
ただ、ところどころ音楽の流れがブツっと小刻みに途切れるように感じられる場面もあり、その点だけ少し不自然に聞こえたのが惜しかったです。
Raphael Collard（フランス）20:30
2024年 ピエール・バルビゼ 聴衆賞。
使用ピアノ：YAMAHA
- ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
- エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
- エチュード イ短調 Op.25-4
- マズルカ イ短調 Op.59-1
- スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
服装がなんともフランスらしくて、逆に良かったですね（え？）。
もちろん正装が推奨されてはいますが、最近の流れを考えると個人的には「清潔感さえあれば何でもアリ」派です！（笑）
演奏はまろやかで温もりがあり、ショパンの魅力を丁寧に、そして最大限に引き出そうとしているのが伝わってきて、とても良かったです。
さらに、美形、長身イケメンで本当に美し（ry
11日目 夜の部 感想
さて、続いては夜の部の感想に行きます！
Diana Cooper（フランス/イギリス）0:00
ポズナン（ポーランド）ハリナ・チェルニー＝ステファンスカ国際ピアノコンクール第1位。ヴィーゴ国際ピアノコンクール（スペイン）第1位。ブレスト・ショパンコンクール（フランス）第1位。前回も出場。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード ヘ長調 Op.10-8
- エチュード ホ短調 Op.25-5
- ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
- スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
- マズルカ 変ニ長調 Op.30-3
ノクターンの透明感と音の温もりが非常に素晴らしかったです。
切ない中にも優しさと少しの暖かさが感じられ、まるで音楽が優しく包み込んでくれるような印象でした。
消えてしまいそうな微妙なニュアンスが心に響き、個人的にはとても好きな演奏でした。
他の曲でもご自身のスタイルをしっかり保ちながら、しっかり演奏されている姿が良かったです。
Athena Deng（カナダ）0:30
ダン・タイ・ソンとスタニスラフ・ユデニッチに師事。コジオスコ財団ショパン国際ピアノコンクール第2位。2024年 カロル・シマノフスキ作品の最優秀演奏賞受賞。
使用ピアノ：YAMAHA
- エチュード ハ長調 Op.10-7
- ノクターン第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
- スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
- エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
- マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3
繊細な音色と迫力の振り幅が見事で、心から魅了されました。
音色が独特で表現しづらいのですが、抒情的でありながら芯がしっかりしていて、音の粒立ちが良く、クリアでまろやかな響きが非常に印象的でした。
そのバランスがとても美しく、個性の魅力満載で、非常に気になる存在！
特にスケルツォ１番の中間部は非常に美しく、鳥肌が立つほど。
ショパンって、きっとこんなふうに演奏してほしかったんだろうなと思わせてくれるような演奏。
ラストのコーダも、「熱く情熱的な演奏」というよりは「内に秘めた燃え上がる思いを演奏」しているという感じで、緊張感があり本当に素晴らしかったです。
Peida Du（中国）1:00
10代前半より国内各地でコンサート活動を続ける。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
ご自身がしっかりと表現したいものが明確に伝わってくる演奏でした。
高いテクニックに裏打ちされた安定感のある演奏で、特に指の根元からのコントロールが非常に良く、細部までしっかりと音楽を作り上げているのが印象的でした。
安心して聴いていられる演奏で、表現の芯の強さを感じました。
YuAng Fan（中国）1:30
2023年 鼓浪嶼青少年ピアノコンクール金メダル。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
- エチュード ホ短調 Op.25-5
- ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
- スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
- マズルカ ロ短調 Op.33-4
１曲目のノクターンからすでに非常に美しい響きで引き込まれました。
音の粒が揃っていて、丁寧に紡がれていくフレーズが心地よかったです。
全体を通しても安定感があり、安心して聴ける演奏でした。
細部まで丁寧に作り込まれている印象で、落ち着いた中にも表現の幅を感じる素敵な演奏でした。
Zhongjin Fang（中国）2:30
2022年 ロベルト・シューマン国際ユース・ピアノコンクール（2022）。若いピアニストのための“Merci, Maestro!”国際コンクール第1位。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
- エチュード 変ホ長調 Op.10-11
- ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ ロ短調 Op.33-4
音の重なりやフレーズの運び方にセンスを感じさせ、自然体で音楽を紡いでいく姿が印象的でした。
どの曲も一貫してご自身のスタイルを貫かれており、無理なく音楽に入り込んでいるような印象。
押しつけがましさのない、品のある表現がとても心地よかったです。
Yang Gao（中国）3:00
2023年 ハリソン・ウィンター・ピアノコンクール（ジョンズ・ホプキンス大学）第1位。
使用ピアノ：YAMAHA
- エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
- エチュード ロ短調 Op.25-10
- ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3
繊細な音色から、聴き手の心に深く迫るような重厚な響きまで自在に操る巧みな演奏でした。
特にメロディーラインの響かせ方が絶妙で、自然と耳が引き寄せられる感じ。
ひとつひとつの音に説得力があり、しっかりと語りかけてくるような音楽に惹き込まれました。
素敵な演奏で個人的には素晴らしいと感じました♪
Yang (Jack) Gao（中国）3:30
2024年、カーネギーホールでリサイタル。2023年 ナウムブルク国際ピアノコンクール第1位。2024年 ベーゼンドルファー＆ヤマハUSASU国際ピアノコンクール第2位。
使用ピアノ：Steinway & Sons
- エチュード ヘ長調 Op.10-8
- エチュード 変イ長調 Op.10-10
- エチュード ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
- スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
- マズルカ イ短調 Op.59-1
自由な音楽の流れの中で、のびのびと気持ちよく歌っているような印象を受けました。
ショパンの作品でありながら、どこかショパンの枠を超えたような洒落たセンスや個性が感じられ、とても魅力的でした。
崩しすぎることなく、絶妙なバランスで音楽を組み立てていて、その表現力に思わず唸らされましたね。
素敵な演奏でした＾＾
まとめ
11日目は、13名の方々が演奏されました。
素晴らしい演奏者に、まずは盛大な拍手を♪
11日目でアガサが気になった方々は、以下の５名です！
- Zixi Chen（中国）
- Raphael Collard（フランス）
- Athena Deng（カナダ）
- Yang Gao（中国）
- Yang (Jack) Gao（中国）
さて、次は12日目の感想を記録していきます！
いよいよ予備予選、最終日です＾＾
最終日には日本人4名の出場が予定されています。
皆さんも一緒に最終日を楽しみましょう♪
