【8日目感想】ショパン国際ピアノコンクール2025【予備予選】

アガサ

モインモイン!みなさんこんにちは♪
ピアノ大好き主婦で、管理人のアガサです^^

ショパン国際ピアノコンクールの予備予選、8日目(4月30日開催)が終了しましたね。

そして、予備予選の通過者発表の日時がリリースされました。

5月6日(火)日本時間17時30分(現地10時30分)から記者会見が行われるとのことです。

ライブ配信もされるとのことなので、みなさん要チェックですよ♪

個さて、8日目のこの日は、アガサが個人的に応援している、あの日本人の方も演奏されましたよ♪

今日も、赤裸々にどんどん感想を綴っていきます!

前回(予備予選7日目)の感想は以下のリンクよりご覧ください^^

ご覧いただいている皆さんも、配信をご覧いただきながらご自身の感想と照らし合わせながら読んでいただくとまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

ぜひ、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです^^

ショパン国際ピアノコンクール スケジュール

予備予選:2025年4月23日(水)〜2025年5月4日(日)
予備予選通過者発表:5月6日(火)17時30分(現地10時30分)配信あり
開会記念コンサート:10月2日(木)
1次予選:10月3日(金)〜10月7日(火)
2次予選:10月9日(木)〜10月12日(日)
3次予選:10月14日(火)〜10月16日(木)
本選:10月18日(土)〜10月20日(月)

上記は全て2025年4月23日時点での情報です。
変更となる場合がありますので必ず以下の公式サイトをご参照ください。

目次

8日目 昼の部 感想

Chopin Institute

Maiqi Wu(中国)17:00

前回大会も出場。2024年 MozARTe国際ピアノコンクール 第3位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
  • エチュード ホ短調 Op.25-5
  • ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

全体的に非常に綺麗に演奏されていて、音楽の流れも自然で心地よかったです。

特に大きな特徴を感じることはなかったものの、非常にバランスの取れた演奏で、音色やフレーズがとても美しく、安定感がありました。

Yifan Wu(中国)17:30

2023年 ラフマニノフ国際ユース・ピアノコンクール グランプリ。ヴァン・クライバーン国際ジュニアピアノコンクール第2位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ ロ長調 Op.56-1

余裕を感じさせる演奏で、非常に洗練された印象を受けました。

含みを持たせたフレージングが巧みで、演奏後の余韻が心地よく残ります。

全体的に素敵でおしゃれな雰囲気が漂っており、聴いているとどんどん引き込まれていきました。

Zihao Wu(中国)18:00

セルゲイ・ババヤンに師事。2024年 クリーヴランド国際ピアノコンクール クォーターファイナリスト。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
  • エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
  • ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
  • マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3

軽快で楽しげなマズルカから始まり、美しく繊細なノクターンへと続く流れがとても自然で、思わず引き込まれるような演奏でした。

エチュードでは一層のびのびと楽しそうに演奏されていて、その楽しさがそのまま聴き手にも伝わってくるようでした。

終始あたたかな気持ちで聴ける、素敵なひとときでした。

コンクールというよりもはやリサイタル!という感じで完成度が高く素晴らしかったです♪

Lingfei (Stephan) Xie(中国)18:30

前回も出場。2019年 第5回カナダショパンピアノコンクール第1位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • ノクターン第17番 変ロ長調 Op.62-1
  • エチュード ヘ長調 Op.10-8
  • エチュード ホ短調 Op.25-5
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

全体として少しもたついた印象はありましたが、独自の音楽観がしっかりと感じられる演奏でした。

フレージングやテンポの取り方などに個性的なアプローチが見え、そこに惹かれる部分も。

スケルツォ第3番ではそのセンスが良い方向に働いていて、うまい具合に調和されていて良かったと思います。

Kongyan Xin(中国)19:30

2024年 エトリンゲン国際ピアノコンクールで奨励賞受賞(2024)。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード イ短調 Op.10-2
  • ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
  • スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

テクニックも安定していて、全体的にとても丁寧で美しい演奏でした。

もう一歩、印象に残るような何かが加わると、さらに惹きつけられるかもしれません。

もう以前にも言いましたが、「みんな違ってみんないい」なんですよね・・・、本当に。

山縣美季(日本)20:00

前回も出場。2020年 日本音楽コンクール第1位。ピティナ ・ピアノコンペティション特級ファイナリスト。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
  • エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
  • エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

山縣さんは、先日の西本さんと同じく、高松国際ピアノコンクールで拝見して以来、個人的に応援していた方です。

細やかで丁寧な音作りが印象的で、今回も素晴らしい演奏を聴かせてくださいました♪

1曲目のノクターンでは少し緊張されているようにも感じましたが、2曲目のスケルツォの後半あたりからは力も抜け、音楽に自然と乗っているような演奏に。

3曲目のマズルカの入りは特に美しく、続くエチュードでは高いテクニックと音楽性をしっかりと示されていたと思います。

ぜひ1次予選で拝見できますように;;!!

山﨑亮汰(日本)20:30

2014年 ピティナ・ピアノコンペティション史上最年少タイの15歳で特級グランプリ・聴衆賞。2016年 クーパー国際コンクール(クリーヴランド)日本人初優勝。2023年 ブゾーニ国際ピアノコンクール 第3位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
  • エチュード ロ短調 Op.25-10
  • ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ イ短調 Op.59-1

昼の部ラストはこちらも日本から、山﨑さん。

とても真っ直ぐな音楽で、1曲目から豊かな表現力に引き込まれました。

全体を通して素晴らしい演奏でしたが、特に最後のスケルツォ4番は圧巻で、表現力が際立っており、心を大きく動かされました。

このあとはヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにも出場されるとのことで、多忙な日々が続くかと思いますが、ぜひショパコン本大会の1次予選でもまた拝見できたら嬉しいです♪

8日目 夜の部 感想

Chopin Institute

さて、続いては夜の部の感想に行きます!

Viet Trung Nguyen(ベトナム/ポーランド)0:00

2020年 ポーランド国際ショパンピアノコンクール 第5位。前回も出場。

使用ピアノ:YAMAHA

  • ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
  • エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」
  • エチュード イ短調 Op.25-4
  • マズルカ 変ロ短調 Op.24-4
  • スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20

本日、初めてのYAMAHA!(待ってたよ〜;;)

楽器の音色も相まって、オリジナリティあふれる演奏が印象的でした。

独自の音楽性が随所に感じられ、個性がしっかりと伝わってくるステージ。

前回のショパコンでも2次予選まで進出されているだけあり、やはり確かな実力を感じさせる演奏でした。

今回の予備予選や本大会でも審査を務める錚々たるピアニストたちから指導を受けているとのことで、その学びが演奏にも活かされていたのではないでしょうか。

余談ですが、ピアノの上にハンカチと一緒にカイロ置いていたのが可愛らしかったです。(え?)

Jiwon Yang(韓国)0:30

9歳のときソウルでソロ・リサイタル開催デビュー。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • ノクターン第12番 ト長調 Op.37-2
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

ところどころ少し重たく感じられる場面もありましたが、全体として一生懸命さが伝わってくる演奏でした。

やや音が散らばって聞こえてしまう箇所もあり、少し惜しく感じるところもありましたが、真摯に取り組まれていたのが印象的でした。

Yuanfan Yang(イギリス)1:00

2022年 カサグランデ国際ピアノコンクール第1位。2023年 英国国際オープンピアノコンクール第1位。前回も出場。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
  • エチュード 変ホ長調 Op.10-11
  • エチュード ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
  • スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

非常に落ち着いた佇まいで、全体を通して安定感のある演奏でした。

音楽に対して揺るぎない姿勢が感じられ、貫禄すら漂っていましたね・・・。

ただならぬ緊張の場で、さすがです。

一音一音に説得力があり、安心して聴くことができました。

Jialin Yao(中国)1:30

セルゲイ・ババヤンに師事。2024年 マラガ市国際ピアノコンクール第2位。フー・ツォン国際ピアノコンクール第1位。シアトル国際ピアノコンクール第2位。前回も出場。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ ホ短調 Op.41-1

豊かな音楽性が随所に感じられる演奏で、余裕のある佇まいが印象的。

特にエチュードは、単なる技巧披露ではなく、一つの作品としてしっかりと表現されていて、まるでエチュードであることを忘れてしまうような美しさがありました。

素敵な解釈で、とても印象に残る演奏でした。

Adria Ye(アメリカ)2:30

2022年 ジュネーヴ国際音楽コンクール セミファイナリスト。ウェスト音楽アカデミー・ソロピアノコンクール優勝。

使用ピアノ:YAMAHA

  • エチュード ヘ長調 Op.10-8
  • エチュード ホ短調 Op.25-5
  • ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3

丁寧に紡がれた音楽で、安心して聴ける演奏でした。

際立つ個性というよりは、曲そのものの魅力を静かに引き出していた印象。

誠実に向き合っている姿勢が伝わってきました。

ZiRui Ye(中国)3:00

2022年 香港ゴールデン・バウヒニア国際ユース・ピアノコンクール 協奏曲グループ第1位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
  • スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
  • マズルカ 変ロ短調 Op.24-4

瑞々しさのある表現で、若さならではのフレッシュな音楽が広がっていました。

勢いに頼るのではなく、細部までしっかりと意識が行き届いており、これからがますます楽しみになるような演奏でした。

Yoonji Yeo(韓国)3:30

韓国リストコンクール第1位、エトリンゲン国際ピアノコンクール ファイナリスト、2023年 ブゾーニ国際ピアノコンクールファイナリスト。

使用ピアノ:YAMAHA

  • ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
  • マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
  • エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
  • エチュード ロ短調 Op.25-10
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39

確かな音楽性と実力を感じさせる演奏。

透明感のある音色と重みのある音色のバランスが絶妙で、とても耳心地がよいです。

緩急のつけ方も巧みで、聴いていて常に新鮮な気持ちでいられる演奏でした。

まとめ

8日目は、14名の方々が演奏されました。

素晴らしい演奏者に、まずは盛大な拍手を♪

これで2/3の演奏者が演奏を終えたことになりますね。いやー・・・、長い!笑

まだまだ日本人演奏者残っていますから楽しみです^^

8日目でアガサが気になった方々は、以下の4名です!

  • Zihao Wu(中国)
  • 山縣美季(日本)
  • 山﨑亮汰(日本)
  • Viet Trung Nguyen(ベトナム/ポーランド)

さて、次は9日目の感想を記録していきます!

皆さんも一緒に、引き続き予備予選を楽しみましょう♪

目次