モインモイン!皆さんこんにちは♪
ピアノ大好き主婦の管理人、アガサです。
今回はアガサの個人的なブログです。
6歳の娘と4歳の息子を持つ母ですが、まだまだヒヨっ子ママです。
子供がコンクールに出る時の親の感情や、練習の向き合い方など、今回は勉強になることがとても多かったので記録してみようと思います。
今回の記事はコンクールで金賞を取るためには?といった内容ではありません。
コンクールに向き合う上で私が経験した挫折や子供との向き合い方で学んだこと等をお伝えしている経験ブログです。
同じような境遇の方や、悩んでいる親御さんに読んでいただき、少しでも気持ちが軽くなってくれれば幸いです。
どんなコンクールか?
6歳の娘が、先日とあるピアノコンクールに出場しました。
詳細は省きますが全国的に有名なコンクールでは無く、小さなコンクールです。
出場人数は20人ほどの未就学児部門に出場しました。
小1以上の部門はかなりの人数がいましたが、未就学児の部門は少なめですね。
娘が通うピアノ教室からも数名、両部門に出場しました♪
会場は立派なホールで、ピアノはもちろんスタインウェイでした。
結果は・・・?
良く言えば一般的なコンクールでいう「入賞」という感じです。(詳しく記載できずすみません!詳細は割愛します(泣))
前回は参加賞のような感じで、出場したら絶対もらえる賞だったので今回は一歩前進です♪
なぜコンクールに出場したか?
コンクールに出場した理由は、端的にいうと娘が「コンクールに出たい!」と言ったからです。
前回は、ピアノの先生に勧めて頂き出場しました。
もちろんその後に娘にコンクールとは何か?をしっかり説明をしました。
そして出場する意思はあるか確認し、「出たい!」とのことだったので出場したのですが、今回はかなり早くから「今回もコンクールに出る!賞を取りたい」とずっと言っていました。
そして、先生と相談をして今回も出場することになりました。
日頃の娘はピアノ練習に関して、どちらかというと消極的で、今はピアノの楽しさよりも他の遊びに夢中!といった感じです。
その為、夫も私もなんとなく『小学生になって本人にやる気があれば挑戦すれば良いかな・・・?まだ早い気がする。』と思っていたんです。
しかし、娘は私たちが思っていたより何倍も何十倍も『舞台で弾きたい!』と、意欲的で野心家だったんですよね。
親としては、
- 順位が付けられることで本人にとってマイナスにならないか
- コンクール曲はもちろん、通常の教材を同時にきっちり進められるか
- 練習を精一杯頑張れるか
などなど・・・心配になる点はいくつもあったので、去年と同様何度も本人に確認をしました。
それでもやはり娘の決意は固く「出場したい!」とのことで、私もできる限りのことはサポートをしてあげたいという思いで練習を始めました。
練習開始!
コンクールでは課題曲は無く、自由曲でした。
先生が準備してくださった楽譜の譜読みから始まり弾き込みに至るまで、とにかくきつかったんです!
これまで、発表会にも2回出ていますし前述の通りコンクールも1回出場していますが、今回が1番大変でした。
詳しく以下で説明していきます。
譜読み〜弾き込み
明らかに今までの曲より難易度が高く、譜読みから苦戦していました。
娘は暗譜するのが得意なので数回弾いたらいつの間にか覚えてしまっているのですが、今回はそもそも譜読み段階から結構躓いていました。
譜読みのサポートをしつつなんとか譜読み終了したものの、なかなかうまく弾くことが出来ない!
音域がかなり広がって苦戦していたんですね。
8度のオクターブは指が届かないので、7度までの和音はなんとか頑張って弾いていましたが、かなり弾きづらそうで挫折しそうに。
どうしても無理なところは先生に相談して、簡単な和音に変えてもらったりしてなんとか乗り切りました。
練習での心境
普段の練習では、私が伝えたことを全く聞いていなかったり集中力が切れてしまい他のことを考えていたりする娘に注意することがありますが、頑張って抑えているつもりです。
声を荒げず冷静に話すようにしています。(抑え切れていない時もある!人間だもの!)
コンクール曲に関しては、なかなか弾けなかったり何度も同じミスを繰り返す娘に対し「なんで出来ないの?」という感情ばかりになってしまうように。
曲に対する考え方や弾き方、表現の仕方等を工夫して伝えてみるもなかなかうまくいかず、感情に任せて叱ってしまうことも多々ありました・・・。
コンクールまであと少ししかないのに、なんでちゃんと出来ないの!?
こういう感情になってしまっていたんですね・・・。
私自身コンクールに出場した経験がなく、舞台で弾いていたのは1年に1回の発表会だけです。
娘のコンクールに対する不安や緊張をちゃんと感じ取り、そしてその気持ちに寄り添って共感する必要がありました。
そして、この後に大事なことに気付かされます。
親としての心構えとは?
気付きと後悔
コンクールまであと数日という時に、先生からメッセージが届きました。
娘ちゃん、最近笑顔が少なくなっている気がするので今はたくさん褒めてあげてくださいね。諦めずにここまで練習を続けて来れたのは、凄いことですよ。
こういった内容でした。
実は・・・コンクールの3週間程前、コロナに家族全員かかってしまい、しばらく練習が出来ていませんでした。
その間に、娘のモチベーションがどんどん下がってきてしまっていたんですね。
そして、コロナの隔離期間が終了してやっとピアノの練習だー!と思っていた矢先に、県外に住んでいる身内の訃報があり・・・県外へ行ったり来たり。
なかなか練習できない日が続いており、娘も相当不安だったはずです。
練習をしたくても出来ない状況で、コンクール前に色々重なってかなりストレスを感じている様子でした。
ちゃんとサポートしてあげなければいけない親の私も、忙しく走りまわっており自分のことで精一杯な状況。
情けないです・・・(泣)
先生からこのメッセージをもらって、自分の行いを反省するとともに改めて『私は娘にどうなって欲しいのか』と自問自答しました。
努力をした結果、上位賞が取れることは素晴らしいことです。
ですが、これまでの過程で、もっと娘の褒めてあげられるところはいっぱいあったはずなんです。
- 娘がコンクールでミスをしたら親が恥ずかしい
- ピアノが上手な娘だと思われたい
このように心の奥底では思っていたことにも気づきました。
もしミスをして酷い演奏になったら、ちゃんと練習させていない出来損ないの親だと思われてしまうのではないか。
娘がピアノが上手と言われたい、という自分勝手な承認欲求。
「娘を、私の身勝手な欲求を満たす道具にしていたのでは・・・?」そう思ったんですね。
何より1番頑張っているのは、親の“私”ではなく“娘”自身。
「私は何をやっていたんだろう?」と、強く思ったのです。
コンクールで大事な事
そして、もう一つ大事な事!
本番で、ミスはもちろん少ない方が良いけど、ミスしても良いから娘ちゃんの思うように曲を自由に表現してください。
「本番でミスはない方がいい」と、それまで考えていた私ですが、振り返れば私自身も発表会でミスしていましたし、ピアニストだってコンサートやコンクールで大なり小なりミスしますよね。
それでも立派な賞を取られる方も、もちろんいます。
ミスなんて気にならないほどその曲を理解して自分なりに表現できていれば良いんですよね。
私は、娘に完璧を求めすぎていたのです。
そこから娘に、今まで衝突してきたことへの謝罪と、私自身の思いを話しました。
- 少ない方がもちろん良いけど、ミスは気にしないこと
- コンクールが終わった後『楽しかった』と思えるようにしよう
- 自分が思うように曲を自由に表現してみよう
- ここまで練習頑張って、本当に凄い!
娘はしっかり話を聞いてくれて理解してくれました。
この後、どんどん伸び伸びと弾けるようになってきて笑顔もだんだん増えてきて本来の娘らしさが戻ってきました♪
コンクール終了!
そして本番!
極度の緊張の中、なんとか無事に弾き終えました〜〜!(泣)
娘は弾き終えて安心したのか、笑顔で胸を張ってステージ横へ歩いて行きました。
その姿を見て、私は娘を心から誇りに思い胸がいっぱいになったのです。
ミスはあったけれど、それはもうどっちでも良い!
舞台でたくさんの人達の前で、最後まで弾けたこと。
小さい赤ちゃんだった娘が、こんなにも逞しく成長したんだな・・・と感動して娘をとにかく褒めちぎりました(笑)
家で弾いていた時のようには、やはり弾けなくて当たり前です。
緊張しているので弾くことに精一杯になりますし、「ここの部分は、注意して弾いてね」と最終確認したことも頭から飛んでしまっています(笑)
私が娘の立場でも、きっと緊張でいつも通りには弾けないと思います。
どれだけミスしても、結果が伴わなくても、ここまでいくつもの壁を乗り越えてきたという過程を忘れてはいけません。
前述したように、反省があって気づきがあったからこそ感じられた感情だと思います。
振り返れば、大人気ないのですが親子で泣きながら練習することもあったし、喧嘩になって収拾がつかず間に夫が入ってくれたこともあったなぁ・・・(笑)
このコンクールを通して、娘も私も大きく成長できたと感じ達成感に満ち溢れていました。
結果発表はこの日の翌日だった為、終了後にすぐ車で帰ることに。(コロナが流行っている関係で、他の出場者の演奏は聴けず即帰宅でした)
その車内で娘が驚くべき発言をしたんです!
緊張したけど、コンクール楽しかった♪また来年も出たい!
まだ結果も分からないのに、またコンクールに出たいと素直に思えるということは、娘も『やり切った!』と思えているからです。
そして、何より『楽しかった』という言葉が聞けて本当に嬉しかったし、安心したのです。
そもそも、ピアノは楽しく弾いてほしいと常々思っていました。
そんな思いさえもコンクールの練習期間で忘れてしまうほど、どす黒い感情に苛まれていたわけですが・・・(苦笑)
まとめ
このようにコンクール曲の譜読みから始まり本番終了まで、本当に様々なことがありましたが今までの参加した発表会やコンクールの中で一番大変だった分、とても学びがありました。
コンクールで弾くのは親ではなく子供自身!
子供の力を信じて、頑張りすぎないようにしましょう♪
どうしても自分のことのように必死になって周りが見えなくなってしまいます。
私がそうでした。
でも、弾くのは子供であって親ではありません。
賞を取ることに躍起になって、本来の子供の力を引き出せなければ何も意味がないです。
子供が思う曲の表現をそのまま大事に、親御さんも肩の力を抜いてサポートしてあげてください♪
長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました!