【1日目感想】ショパン国際ピアノコンクール2025【予備予選】

アガサ

モインモイン!みなさんこんにちは♪
ピアノ大好き主婦で、管理人のアガサです^^

さぁ!いよいよ、第19回ショパン国際ピアノコンクール予備予選が始まりましたね。

前回のショパコンは、かなり熱い戦いで本当に毎日たくさんの方々の演奏を楽しませていただきました。

ショパコン後に、優勝されたブルース・リウさん、第2位の反田恭平さん、第4位の小林愛実さんのリサイタルにそれぞれ行きましたが・・・皆さんの圧倒的な演奏力に度肝を抜かれたことが鮮明に思い出されます。

さて、今回のショパン国際ピアノコンクールは予備予選の課題曲が前回とは変更になりましたね。

どのようなところに変更があったのか、また、予備予選の日程等についてもおさらいをした上で予備予選1日目に演奏された方々の感想を綴っていきたいと思います♪

目次

ショパコン2025の予備予選 詳細情報

日程について

現在開催中の予備予選の日程は、2025年4月23日(水)〜2025年5月4日(日)までです。

予備予選終了後は少し期間を置いて、以下のようなスケジュールになっています。

開会記念コンサート:10月2日(木)
1次予選:10月3日(金)〜10月7日(火)
2次予選:10月9日(木)〜10月12日(日)
3次予選:10月14日(火)〜10月16日(木)
本選:10月18日(土)〜10月20日(月)

入賞者披露演奏会1:10月21日(火)
入賞者披露演奏会2:10月22日(水)
入賞者披露演奏会3:10月23日(木)

上記は全て2025年4月23日時点での情報です。

変更となる場合がありますので必ず以下の公式サイトをご参照ください。

演奏者

今回の予備予選に参加される方々は、総勢約170名とのこと。

みなさん、厳しいDVD審査を通過された方です!

(他コンクールにて優秀な成績を納めた場合は、DVD審査免除。そして現在開催中の予備予選を免除されている方も多数います。この方々の演奏は10月からのお楽しみです♪)

また、数名、予備予選を辞退されたそうなので現在は168名となっていますが、これも変更の可能性があります。

急遽出場が辞退となった場合には演奏順が繰り上げとなる場合があるので、以下の公式サイトの予備予選出場者リストを確認するのが一番確実です!

配信でご覧になる方々はご注意くださいね。

課題曲

  • エチュードから2曲(指定された選択肢の中から)
  • ノクターンなど歌う作品から1曲(指定された選択肢の中から)
  • スケルツォ4曲のうちから1曲
  • マズルカから1曲(指定された選択肢の中から)

エチュードはAグループとBグループに分かれていてそれぞれのグループから選ばなければいけません。

また、必ず2曲続けて演奏する必要があります。

前回のショパコンからの変更点は、以下の2点です。

  • スケルツォが指定。
  • マズルカが指定されたセットの中から2曲だったのが、1曲となり曲単位で指定。

このように、変更がありました。

スケルツォに関しては、どの曲を選ぶか、そしてどのような表現に持っていくか・・・とっても楽しみなところです♪

1日目 昼の部 感想

Chopin Institute

それでは、完全に私目線の感想をつらつらと綴っていきます。

もう一度言いますよ。私目線、ですからね!批判は受け付けません!(笑)悪しからず・・・。

現地時間の昼の部と夜の部で分けて綴っていき、それぞれの演奏者の下に主な経歴や受賞歴なんかも簡単に掲載していきます。

神原雅治(日本)17:00

2023年第4回ハンス・フォン・ビューロー国際コンクール(ドイツ)プロフェッショナル部門第3位。第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級銅賞受賞。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
  • エチュード イ短調 Op.25-4
  • ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
  • スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
  • マズルカ イ短調 Op.59-1

トップバッターにまさかの神原さん!

ピティナ特級でも素晴らしい演奏されていましたよね。

とても緊張されていましたし、ピアノがやっぱりまだ眠っているような状態だったのでどうかな・・・と、こちらも緊張しながら聞き始めましたが・・・1曲目のマズルカから、さすがでしたね。

すぐにこちらの不安なんてなくなるほど、演奏が安定していました!

トップバッターでこれだけの演奏ができるなんて・・・やはり素晴らしいです。

2曲目のエチュード25-4、そこからの10-4への流れも非常に良かったですね。

この辺りで、「よし大丈夫だ!」と、予備予選パスを確信しました♪(私目線)

チャット欄を少し見ていると、よくミスタッチばかりに固執していらっしゃる方が見られるのですが・・・、演奏の流れに支障がなければミスタッチは多少あっても問題ないと個人的には思います。

むしろミスタッチがあってもその後立て直せるか、そしてミスタッチに動揺してその後の音楽の流れが切れていないか、そちらの方が重要ではないかと思います。

その後のノクターン、スケルツォ2番も、非常に良かったです^^

亀井聖矢(日本)17:30

第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ。2022年、ロン=ティボー国際音楽コンクール第1位。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールセミファイナリスト。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
  • エチュード イ短調 Op.10-2
  • ノクターン第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3

2番目に登場したのは、ファンからの人気も非常に高く、個人的にも期待していた亀井聖矢さん。

緊張した面持ちで始まった1曲目のマズルカでは、音にやや硬さを感じる場面もありましたが、演奏が進むにつれて徐々に亀井さんらしい表現を取り戻し、流れに乗っていく姿にホッと一安心。

続く木枯らしのエチュードは、とてもダイナミックで華やかな演奏。

ここでふと、「以前聴いた亀井さんのショパンとは違う」という印象を受けました。

以前リサイタルで彼のショパンを聴いた際には、どこかまだ模索中のような雰囲気もあり、これからどう仕上げていくのかが楽しみな段階でした。

ですが今回、「こう来たか!」という驚きとともに、ショパコンに向けて着実に練り上げてきた表現力を感じました。

ルバートの効かせ方も絶妙で、非常に音楽的で心地よい。

まさに「亀井聖矢のショパン」が完成した瞬間を目の当たりにしたような、感慨深さがありました。(勝手ながら…笑)

スケルツォ第4番も、非常に完成度が高く素晴らしかったです。

特に響きへのこだわりがより明確になっていて、以前から持っていた繊細さに加え、さらに音楽の洗練さが増しているように感じました。

これはもう…パス確定だと信じています!

Uladzislau Khandohi(ベラルーシ)18:00

2022年 ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールファイナリスト。2023年 シドニー国際ピアノ・コンクール2位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード ホ短調 Op.25-5
  • マズルカ ロ長調 Op.56-1
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54

1曲目から非常に落ち着いた佇まいで演奏が始まり、緊張感のある中でも安定感が感じられました。

ただ、全体を通して少しアップテンポに感じる部分もあり、そのスピード感が楽曲に対する印象に影響していたように思います。

スケルツォ4番は、直前に演奏された亀井聖矢さんと同じ選曲でしたが、まったく異なる音色と解釈で面白かったです。

弾き終わった後に観客から歓声が上がっていたので、聴衆にも納得の演奏だったのかと思います。

個人的には、ややガチャガチャとした印象の部分もあり、特に速いパッセージでは音の輪郭が曖昧に聞こえる箇所がありました。

もう少しクリアに聞こえていれば、さらに説得力のある演奏になったのではと惜しく思う部分も。

とはいえ、音楽的な表現力には目を見張るものがありましたし、フレーズの流れや呼吸の取り方、楽曲の中に込めた感情がしっかりと伝わってきて、演奏者の個性が光っていたように思います。

David Khrikuli(ジョージア)

2022年 サンタンデール・ピアノコンクール セミファイナリスト。2024年 第32回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール 古典派部門とロマン派部門 第1位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • マズルカ ハ短調 Op.56-3
  • エチュード ロ短調 Op.25-10
  • エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
  • ノクターン第14番 嬰へ短調 Op.48-2
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54

全体を通してとても落ち着いた雰囲気で、技術面も安定していて素晴らしいと感じました。

どの曲も丁寧に音を紡いでおられ、特にまろやかで優しい音色が印象的でした。

ただ、曲によってはやや平坦に感じる部分もあり、「少し間延びしてしまっているかも…」と思う瞬間も。

もう少しだけ音の繊細さや透明感が出せたら、さらに聴き応えのある演奏になったのではと感じます。

木枯らしのエチュードは、全体として物足りなさを感じてしまったのが正直なところ。

ラストに向けて駆け上がって欲しかったところが、少しダウンしてしまったかな・・・?

これは、直前に亀井くんの非常にダイナミックな木枯らしを聴いた直後だったことも影響しているかも・・・。好みの問題もありますが、審査員の方々はどのように判断されるのでしょうか?

決して悪い演奏ではなく、むしろ非常に上品な表現が印象的だったのですが、全体として「惜しい!」という気持ちが残りました。

Hayoung Kim(韓国)19:30

2024年 ヴィーゴ国際ピアノコンクールでネルソン・フレイレ賞(最優秀ショパン作品演奏賞)受賞。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
  • マズルカ イ短調 Op.59-1

ショパンのエチュードでは、その「練習曲」としての側面から来る、音楽的な表現の難しさがにじみ出ていたように思います。

分かりやすく言うと、エチュードがただのエチュードだった、と言う感じ。(個人的意見ですよ!笑)

テクニック面はもちろん高いレベルにあるのですが、ショパン・コンクールという場ではやはり「弾ける」だけでは物足りないと感じさせられました。

どこか平坦に流れてしまう瞬間があり、もっと音楽的な起伏や意図が前に出てきたら…という惜しさを抱いてしまいました。

決して悪い演奏ではなく、むしろ素晴らしい部分も多々あるのに、何かが少しだけ足りない。

そんな感覚が最後まで拭えませんでした。

ほんのわずかな差が、演奏全体の印象を大きく左右する。そんなコンクールの厳しさもまた感じたひとときでした。

Jeonghwan Kim(ドイツ)20:00

2022年 仙台国際音楽コンクール ピアノ部門 第4位。2023年 シドニー国際ピアノコンクール第1位

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
  • エチュード ハ長調 Op.10-7
  • ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
  • マズルカ 変ニ長調 Op.30-3

昼の部、最後の演奏者です♪

1曲目のマズルカから、とても楽しそうに演奏されている様子が印象的でした♪

テクニックはもちろんのこと、音楽的な表現力も全体を通して素晴らしく、自然と耳が惹きつけられました。

特に印象的だったのがルバートの使い方!

独特で、ちょっと意表を突くような場面もあったのですが、「これもアリだよね?」と思える面白さがありましたね。

決して驚くような「え?」と言うものではなく、ちゃんと音楽として成立していて、聴いていて飽きることがなく、「この後のフレーズはどう弾いてくれるんだろう?」と、思わず前のめりになって聴いていました。

ほんの少し、音楽の流れに影響するようなミスタッチがあったのは惜しかったですが、それも生演奏の魅力のひとつかなと。(コンクールだけど・・・。)

全体としては許容範囲内であり、それ以上に惹き込まれる魅力が勝っていたように感じます。

この方も是非パスして欲しい!と個人的には思っています^^

1日目 夜の部 感想

Chopin Institute

さて、続いては夜の部の感想に行きます!

どんどんいきますよーー!

Jiin Kim(韓国)0:00

ソウル・アーツ・コンクール優勝。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • ノクターン第14番 嬰へ短調 Op.48-2
  • マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
  • エチュード ヘ長調 Op.10-8
  • エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54

夜の部のトップバッターということで、とても緊張されていたのではないかと思います。

特に、指先がドアップで映されるカメラワークもあり、視聴者としてはありがたい一方で、演奏者にとっては一層のプレッシャーを感じる要因になっているのかもしれませんね。

全体的に、「こう表現したい」という意図はしっかりと伝わってきましたし、音楽に対する真摯な姿勢が感じられました。

ただ、その表現がもう一歩のところで届き切っていないように感じてしまった場面も。

ほんの少しだけ、音楽が硬くなってしまった印象が残りました。

Junhyung Kim(韓国)0:30

2019年 仙台国際音楽コンクールピアノ部門 第6位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 嬰ハ短調 Op.25-7
  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード ロ短調 Op.25-10
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39

1曲目のエチュードOp.25-7から、とても良い入りだったと思います。

落ち着いた雰囲気の中で、ご自身の音楽をしっかりと表現されており、大きな舞台でも会場の空気に飲まれることなく演奏されていたのが印象的でした。

一方、エチュードOp.10-1ではミスタッチがやや目立ち、音楽の流れが途切れてしまう場面があったのは少し残念でした。ただ、それでも音楽を止めずに弾き切った姿勢は立派で、集中力の高さを感じました。

後半の曲では、少し重たく感じる部分もありましたが、スケルツォ3番の音の選び方や表現には確かな個性が感じられました。

場の緊張感の中でここまで出せるのは、やはり実力のある方だなと感じます。

Sunah Kim(韓国)1:00

2023年 珠海 若い音楽家のためのモーツァルト・コンクール第2位。

使用ピアノ:YAMAHA

  • エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
  • エチュード ホ短調 Op.25-5
  • ノクターン第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
  • スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
  • マズルカ 変ニ長調 Op.30-3

ここに来てYAMAHAのピアノがお出ましです。(これまでみなさんスタインウェイでしたね。)

ピアノが変わったことで、やはり全体的な曲の雰囲気も少し変わりました。

テクニックはもちろんしっかりとされていて、ご自身の音楽をきちんと伝えられていたと思います。

ひとつひとつの音に意志が感じられ、安定感のある演奏でした。

特に印象に残ったのはスケルツォ第1番ですね。

テクニックの確かさはもちろん、表現もとても豊かで、音楽としての完成度が高かったです。

勢いだけでなく、繊細さや緩急のバランスも取れていて、とても惹きつけられました。

余裕で、パスされると思います^^

北 桜子(日本)1:30

第2回 マルタ国際ピアノコンクールJapan Piano Open 第3位。第5回 ベートーヴェン国際ピアノコンクールアジアDカテゴリー第2位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • エチュード ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
  • スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
  • マズルカ 変ロ短調 Op.24-4

1曲目はエチュードOp.10-3、「別れの曲」からのスタート。

遅すぎず、流れのあるテンポ感で、とても美しい演奏でした。情感がありながらも過剰にならず、自然な表現が好印象でした。

続く木枯らしも、非常にフレーズの捉え方がよく、エネルギッシュさと繊細さがうまく共存していたと思います。

他の曲でも、まろやかで丁寧に音を紡がれていて、聴き手にやさしく届くような音作りが印象的。

スケルツォ第2番では少し乱れを感じる場面もあり、コーダでは目立つミスもあったので、ご本人としては悔いの残る演奏だったかもしれません。

でも!それでもなお伝わってくる音楽的な表現の豊かさがありましたし、全体としての魅力は十分に感じられる内容だったと思います。

Elizaveta Kliuchereva(個人中立/ドイツ)2:30

2024年 リーズ国際ピアノコンクール セミファイナリスト。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
  • エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
  • ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
  • スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  • マズルカ 嬰ハ短調 Op.30-4

とても美しいノクターンから始まりましたね〜。

全ての音が丁寧にコントロールされていて、繊細さと透明感が際立っていました。聴いていて自然と引き込まれるような演奏で、冒頭から印象的でした。

その分、2曲目のエチュードOp.10-4ではテンポが速くなりすぎたのか、少し音楽的に崩れてしまったように感じたのが惜しかったです。

細部までこだわりが感じられる方だけに、余計にそう感じてしまったのかもしれません。

スケルツォ第4番では、軽やかさを保ちながらも、しっかりと歌い上げていてとても良かったです!

ダイナミクスの幅やフレーズの流れにも工夫が感じられ、最後まで惹きつけられる演奏でした。

Antoni Kleczek(アメリカ/ポーランド)3:00

2024-2025年度ショパン財団奨学金受賞者。2025年 ポーランド・ナショナル・ショパンコンクール 第3位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • ノクターン第3番 ロ長調 Op.9-3
  • エチュード ロ短調 Op.25-10
  • エチュード ヘ長調 Op.10-8
  • マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3
  • スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39

こちらも非常に美しいノクターンからのスタートでした。

一音目から空気が変わったように感じられ、一気に彼の世界に引き込まれたような印象です。

音がとても素直で耳馴染みがよく、まさに“美しい”という言葉がぴったり!

まだ19歳(18歳?)とは思えないほどの表現力に、ただただ驚きましたね・・・。(恐るべし!)

新進気鋭のピアニストが現れた、という印象そのままの演奏で、良い意味で真っ直ぐな音。

全体を通して、音に濁りがなく、まっすぐで清々しい響きが印象的でした。

どの曲も本当に素晴らしかったのですが、個人的にマズルカが特に良かったのではと思っています♪

表現の巧みさもあり、全曲通して非常に完成度の高い仕上がりだったと思います。bravo!!

終わった後の歓声も多く、実際に会場で聞いていた方々も感動されたのではないでしょうか。

彼は、必ずパスします。(誰!)

Pavle Krstic(ブルガリア/セルビア)3:30

2021年 ユリウシュ・ザレンプスキ音楽コンクール 第2位。

使用ピアノ:Steinway & Sons

  • エチュード ハ長調 Op.10-1
  • エチュード 変イ長調 Op.10-10
  • ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
  • スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
  • マズルカ ロ短調 Op.33-4

予備予選1日目の最後を締めくくるのはクルスティッチさん。

前回のショパコンの予選にも出場されていた方です。

まさに“ベテランの貫禄”といった印象でした!

全体を通してとても落ち着いた演奏で、どの曲にも無理がなく丁寧。

魅せるところではしっかり魅せて、落ち着かせるところではふっと肩の力を抜かせるような、そんな安定感のあるステージでした。

やはり、場数を踏んでいる方は表現の引き出しも多く、その使い分けがとても自然。安心して聴ける演奏とはまさにこのことだなと感じさせられました。

どこを切り取っても完成度が高く、「文句なし!」と言いたくなる内容だったのですが……こういう方が意外と予備予選を通過されなかったりするのがショパコンの不思議なところでもありますね(笑)。

こればっかりは、分かりません!

まとめ

ということで、1日目の感想を綴ってまいりました!

1日目でアガサが気になった方々は、以下の5名です!

  • 神原雅治(日本)
  • 亀井聖矢(日本)
  • Jeonghwan Kim(ドイツ)
  • Sunah Kim(韓国)
  • Antoni Kleczek(アメリカ/ポーランド)

完全に個人の意見ですので、ご了承ください。(怖いので、何回も言う。笑)

この日演奏されたのは、全部で13名。

それぞれの音に、それぞれのたくさんの想いが込められていました。

きっと誰もが「完璧だった!」とは言えないかもしれません。でも、それも含めて舞台での演奏。

5年に一度のショパン国際ピアノコンクール、誰だって緊張しますし、いろんな思いが交錯するはずです。

それでも全力でこの舞台に立ち、音楽を届けてくれた13名の皆さんに、まずは大きな拍手を送りたいと思います。

本当に、お疲れさまでした!

さて、次は2日目の感想を記録していきます。

皆さんも一緒に、引き続き予備予選を楽しみましょう♪

最後までご覧いただきありがとうございました^^

目次